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2010年04月21日(水) |
「英会話のジオス破産、受講料返還には応じず」←あまりにも受講生が気の毒だ。 |
◆記事:英会話のジオス破産、受講料返還には応じず 施設230カ所譲渡 (日経電子版 2010/4/21 13:34)
英会話学校大手のジオス(東京・品川)は東京地裁に破産手続きの開始を申し立て保全管理命令を受けたと21日、発表した。
負債総額は約75億円。運営していた国内の計329施設のうち230カ所はジー・コミュニケーション(名古屋市)の子会社が継承、残りは閉鎖する見通し。
会員約3万6800人のうち約2万9000人については従来の施設で引き継ぎ、閉鎖施設に通う約8000人については、
ジー・コミュニケーショングループが運営する他の英会話学校などに振り向ける。
ジオスの説明によると、ジー・コミュニケーショングループが運営を継続する校舎では受講生に従来通り授業を受けてもらう。
運営を継続する施設は23日から授業を再開する。閉鎖予定校舎に通っていた生徒には近隣のジオスやNOVAに加え、
テレビ電話やパソコンでの授業などを通じて、未消化受講料に相当するレッスンを提供する。
ただ、生徒が受講をやめても、受講料の返還には応じないという。
ジオスは国内のほか海外でも教室を展開していた。ただ、国内ではここ数年、不況や節約志向に加えて
大手学校の経営破綻の影響で英会話学校の需要が縮小。オーストラリアでは運営上のトラブルがあって、経営に行き詰まった。
ジオスの役員らが都内で同日、記者会見し「経費削減を進めてきたが売り上げ減を補えなかった」と、破綻理由を説明した。
ジー・コミュニケーションは2007年に経営破綻したNOVAの事業を継承。英会話学校を約470校運営している。
◆コメント:何とかならないものか。
これは、私などより、弁護士さんなど、法律のプロもこの問題を取りあげるであろうから、
そちらの方が参考になるだろうけれど、「ジオス破綻」関連記事を色々読んでみると、20代のOLの女性が
「先週25万円払い込んだばかりだ」とか、もっと大金を支払った受講生が大勢いる。
今まで通りの授業を受けることができるのならまだしも、記事によれば、329施設のうち230カ所はジー・コミュニケーションの子会社が
継承するが、残り(99カ所)は閉鎖する見通しのうえ、授業料の返還には応ずるつもりは無い、という。
先週、受講料数万円を振り込んだ人にしてみれば、ジオスの経営陣は、もう駄目だ、と分かりつつ、
新規の受講申込みを停止しなかったのだから、おカネを「だまし取られた」感覚になるのが当然だ。
英会話教室は、勤め帰りに通う人もいるだろうし、それぞれの事情があって特定の教室を選んだのだろうから、
閉鎖される99施設で受講していた人の中には当然、「カネ返せ」と言いたい人が多いだろう。
私は、こういう英会話教室に通った事が無いのでよく分からないが、容易に想像できるのは、入学申込書には、
恐らく、入学時に受講者が払い込んだ資金は例え、事情が変わっても払い戻さない、旨の文言が何処かに
小さい文字で印刷されているのであろう。
それにしても何とかならないのかね。法律学的には「犯罪」に該当しなくても、庶民の感覚では、
英語を勉強しようと、一生懸命貯めた大金を「だまし取られた」と言いたくなろう。無理もない。
私はつい先日、英語の勉強はNHKラジオ「英会話」のテキストを500回音読すれば良いと書いた。
「読書日和:注目です「毎日15分」を続ける」(毎日新聞夕刊)←NHKラジオ「英会話」の正しい使い方。(ココログ)
英語を習得するのに、何十万円ものおカネは必要ないし、英語文化圏に留学しなければ身につかない
訳でもないのだが、騙された(といっていいだろう)ジオスの受講者が悪い、と言うつもりは毛頭ない。
彼らは何も悪いことをしていない。勉強しようとしたのである。
だが、英会話教室の乱立ぶりを見ていると非常に怪しく思う。
英語に限らず、語学教師は歴とした専門職である。ネイティブなら良いというものではない。
それは、我々が日本語を全く理解できない外国人に日本語を教えるにはどうしたらいいか、
と考えてみれば自ずと明らかである。どうしたらよいか、見当が付かない。
ネイティブであっても外国人に教える為には、専門的な訓練を受ける必要があるのだ。
しかし、東京では、どこの駅前にも英会話教室がある。「まともな」英語教師の供給が追いつく筈が無い。
多分、多くの「英語学校」は、英語のネイティブなら、すぐに講師として採用してしまうのだろう。
日本で仕事に就きたいと思っているガイジン達の間では「英会話教室の講師になる」ことが、
最も容易で高収入を得られる選択である、ということが「常識」になっているらしい。
人が、真面目に勉強しようとして、額に汗して働いて貯めた金を預かっておきながら、
返還できませんというのは、人の道から外れている。何とか救済できないものか。
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