JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:<JR高円寺駅>転落女性を救助 レールの間に寝かせ(2月16日1時3分配信 毎日新聞) 15日午後9時15分ごろ、東京都杉並区のJR中央線高円寺駅の上り線ホームから女性(20)が線路に転落し、 ◆【為参考】「救出した男性、当時の様子を語る。」「JRから感謝状。」YouTubeから。 これは、削除されるかも知れないので【為参考】としたけれども、女性を救出した佐藤弘樹さん(24)の様子。 ◆コメント:立派。 本件における救助者、佐藤弘樹さん(24)の行動は、兎角に、他人事(ひとごと)を見て見ぬフリをする人間が多い世間において、 本事故においては、プラットホームの下に退避できる空間がなかったことも問題視された。そのため、プラットホーム床下を部分的にくり抜き、転落時に逃げ込むための空間を設けた例もある。 とのことなので、高円寺駅ホーム下の待避壕は、新大久保の教訓に基づいて作られていたのかも知れぬ。 いずれに新大久保の事故はあまりにも悲惨であった。 15日夜の高円寺駅のエピソードは救出者、被救出者いずれの生命も無事で何よりだ。 しかし、ホームから転落するまで泥酔していた20歳女性は、何か事情があったのかもしれないが、 酔っ払いの中年サラリーマンのオッサンじゃあるまいし、どうかと思う。 もう1件思い出さずにいられないのは、2007(平成19)年2月6日、東武東上線ときわ台駅で、 踏切から線路内に入った女性を助けようとして電車と接触し意識不明の重体になった、 警視庁板橋署の宮本邦彦巡査部長(53)が12日午後2時25分、入院先の板橋区内の病院で死亡した事故である。 この事故は、女性は自殺を図ったのであるが、宮本巡査部長により助かった。 一方女性を救った、宮本巡査部長は亡くなった。 高円寺や、新大久保と異なり踏切内の事故だが、被救助者が助かり、職務とはいえ、命を賭して女性を救った警官が亡くなったのである。 やりきれない、悲しい事件であったが、忘れていた人が多いのではないか。 ◆シミュレーションする癖(習慣)のある人かと思ったが、咄嗟の判断のようだ。 「シミュレーションする癖(習慣)」とは、私のことで、何故かしらないが、子供の頃からこういう事件・事故のニュースを見聞きする度に、 もしも、自分がその現場にいたらどうするか? を、想像し頭の中で想像する「癖」があるのだ。 本件とは全く状況が違う、これは犯罪だが、2006(平成18)年8月3日、午後9時過ぎ。 JR北陸線の富山発大阪行き特急電車「サンダーバード」車内で、男が21歳の女性会社員の隣に座り、 「大声出すな、殺すぞ。警察に言ったら、どこまでもストーカーするぞ」と脅迫し、 1時間以上にわたり、胸などをさわった後、車内の洗面所とトイレで乱暴した。 犯行の一部は乗客の目の前で行われていたが、誰も制止したり通報したりしなかった、 という、何とも情けない歴史的事実があった。この当時、ネットをざっと読んで私は驚いたのだが、 世の多くは、「自分がその場にいても、女性を助けなかったであろう」と公言し、 その正当性(要するに「卑怯の言い訳」である)を延々と書き立て、被害に遭った女性のことなど、 全く顧みていなかった。 そこで、私は、日頃から犯罪や事故に遭遇したときのシミュレーションを頭の中で行っておくことが 咄嗟の行動を可能にする、という趣旨を記事にした。これである↓。 2007年04月23日(月)「特急車内で女性暴行=誰も通報せず、36歳男逮捕−大阪」←対処法がある。(ココログ) しかし、昨夜の高円寺のケースは、自分がいたら同様の行動を取れたかどうか分からない。 ニュースで、救出者・佐藤さんの話を聞くと、咄嗟の行動で特に「シミュレーション癖」があった訳ではないようだ。 いずれにせよ、佐藤さんが実行したことは見事である。私は参考にさせて頂いて、早速頭の中で、 (同じ事が起きる確率は低くても)シミュレーションを行っている。皆さんにも勧めたい。 なお、最後に蛇足ながら、シミュレーションは"simulation"である。 しばしば、「シュミレーション」と間違って覚えている人がいる。 英語で「〜に似ている」を"be similar to〜"という。"simulation"はここから来ている。 "simulation"を辞書で引くと「模擬実験」などと訳されている。 実際の事象に「似せる」から「シミュレーション」である、と覚えておけば、間違え無くなるのではないか。 ◆【お詫び】もう少々レスをお待ち下さい。 一昨日、昨日、誠に有難いコメントをJIROの独断的日記ココログ版に頂戴しています。
2009年02月16日(月) 「とかくにこの世は住みにくい」ので、音楽にします。「聖なるアリアと合唱曲集」
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