DiaryINDEX|past|will
2009年02月16日(月) |
「とかくにこの世は住みにくい」ので、音楽にします。「聖なるアリアと合唱曲集」 |
◆時事問題は休ませていただきます。
今日は、朝、2008年第4四半期のGDP(国内総生産)の発表が、予想はされていたものの、異常な悪さで、
更に、関係ないのですが、中川財務相のあの醜態をテレビで見たら、天下国家を論ずるのがイヤになりました。
日付が変わって今頃載せても聴いていただけないのですが、朝ちょこっと30秒ぐらいどれか聴いてみて、
後は、ご帰宅後ゆっくりお聴き下さい。どれも短い曲です。5分を超える曲は殆どありません。
美しい曲ばかりです。(既出の曲もありますが、何時も書くとおり、クラシックの名曲ってのは何度聞いても良いものなので、
私は、同じ曲を何度も載せることにあまり抵抗を覚えません)。
なお、今日の曲は殆どNaxosの「聖なるアリアと合唱曲集」で聴けます。
Amazonだと690円。但し一枚しかない、と書いてあるので、若干高くなりますが、HMVの同じ商品のページにもリンクを貼っておきます。
◆バッハ:御身が共にいるならば BWV 508(ソプラノ)、ヘンデル:オンブラ・マイ・フ(テノール)
まずは、バッハ。「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」(この中にはバッハの作品では無い曲も混じっているらしいけど、
私は、美しければ良いのです。音楽学者じゃないから。あまりそういうこと、興味がない)の中の声楽曲、
「御身が共にいるならば BWV 508」です。このCD、皆ハンガリーの演奏家ですね。ハンガリーは結構声楽大国だそうですが、
ソプラノ・ソロはイングリット・ケルテシという人です。どうぞ。
Bist du bei mir
綺麗でしょ?
次、お馴染みのヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」ですが、元々「セルセ」というオペラのアリアです。
今日歌うのは、テノールのヨジェフ・ムック (Jozsef Mukk)という人です
(今日載せる曲のソプラノは全て、イングリット・ケルテシ。テノールはヨジェフ・ムックです)。
ヨジェフ・ムックで、「オンブラ・マイ・フ」
Ombra mai fu
テノールで高音がキンキンする人がいますが、この人はとても伸びやかな良い声だし、発声だと思います。音程も良い(私の耳で分かる限りは)。
◆グノーのアヴェ・マリア(ソプラノ)、アルルの女組曲第2番「間奏曲」をテノール用に編曲したもの
1月末、シューベルトの誕生日に、アヴェマリアには、バッハの平均律クラヴィーア曲集の第1集の第1曲目を伴奏にした、「グノーのアヴェ・マリア」がある、
と書きました。今日はそれを聞いていただきます。伴奏はハープで、ソロはソプラノです。
次第に曲が高揚してゆき、クライマックスの高音がとても素晴らしい。
息子が小学生の頃、クリスマスの音楽会に、二期会のプロに来ていただいて、失礼なんですけど、
小学校の体育館でこの歌を歌っていただいたら、窓ガラスがビリビリ震えるほど共鳴しました。これは、力んでいるのではなく、
無駄な力が喉や全身から抜けているから出せる声で、本当に声楽を勉強した人でなければ、こういう声は出ません。
「グノーのアヴェ・マリア」をどうぞ。ソプラノ、イングリット・ケルテシさん。
Gounod AveMaria
ちょっと、声が細いかも。本当は森麻季さんでお聴かせしたいけど、そうは参りません。
次は、このCDちょっと変わっています。ビゼーのアルルの女第2組曲というのは管弦楽曲です。
これからお聴きいただく「間奏曲」でソロを演奏するのは、オーケストラでは当時まだ珍しかった、サクソフォーン(アルト)です。
それをテノールが歌っているのです。どうかな?と思いましたが、良いのです。なかなか。
再び、ヨジェフ・ムックさんのテノールでどうぞ。
アルルの女組曲第2番「間奏曲」
立派ですね。サックスよりこっちの方が良いのでは?という印象を私は受けました。人間の声ってのは、やはり素晴らしい。
◆コーラス3曲。バッハとモーツァルト。
えー、一ヶ月ほど前に、私、杉並公会堂と云うところで、東京J.S.バッハ合唱団というアマチュア合唱団(だけど非常に上手い)による、
バッハの「クリスマス・オラトリオ」を聴きました。これは、「マタイ受難曲」、「ロ短調ミサ」と共に、バッハの3大宗教曲の一つ。
全部演ると3時間以上になる大作なのですが、全然飽きなかったですね。これは6つのオラトリオから出来上がっていて、細かく分けると64曲で
構成されています。6つのオラトリオ全て最初と最後は割と派手で、トランペットとかティンパニまで入ります。
一番最後、64曲目。一ヶ月前に聴いたとき1番のピッコロトランペットを吹いていた、神代修さんという方の演奏、
初めて拝聴しましたが、あまりの上手さに感激して、思わず十数年ぶりにブラボーを叫んだほどです。
一ヶ月たった今でもあの神代さんの輝かしい音、品の良い音楽、卓越したテクニックを良く覚えています。
それで、これだけCDが別になってしまうのですが、全曲買わなくても、ハイライトでも最初は良いと思います。
クリスマス・オラトリオ BWV 248(ハイライト) ですね。
今日は、その64曲目お聴きいただきます。コーラスもオーケストラも全員音を出しているのは、64曲の中でもこの曲だけ、
ではないと思いますが、最後ですから、非常に盛り上がります。
まあ、これぐらいにして、クリスマス・オラトリオから、第64曲(終曲)
第64曲 コラール「今やすべては報われて」
この録音のトランペット奏者も上手ですが、神代さんはもっと上手でした。惚れ惚れするほど上手でした。
これは、断言します。
さて、またお馴染みの曲になりますが、器楽用に編曲したものばかり聴いていただくことが多い、
カンタータ「主よ、人の望みの喜びよ」です。今日は、本来のコーラスとオーケストラで聴いていただきます。
演奏は、ハンガリー放送合唱団、ファイローニ室内管弦楽団。いずれも有名ではないと思いますが、有名ではなくても
上手い人を発掘するのがナクソス、というだけのことはあります。上手い。どうぞ。
主よ、人の望みの喜びよ BWV 147
人の声、それもソロではない、コーラスには、当然ながら独特の響きがあり(そもそもハーモニーがありますから当然ですが)
人の心を癒す優しさが有ります。
最後は、人類史上最大の天才、モーツァルトが、1791年、亡くなる年に書いた、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」です。
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」はカトリックの讃美歌で普通名詞です。「アヴェ・マリア」と同じですね。
ただし、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は48小節の短い音楽ですが、とにかく澄み切っていて美しい。
まず、聴いて下さい。
Ave verum corpus K.618
私はね。分かったようなことを書いているけど、本当に深い所まで音楽が分からないんですよ。
凡人の感受性しか持っていない。だから月並みな表現しかできませんが、自分の中に無いものをあるようなフリを仕方がないので、
敢えていいます。
「天上の調べ」とは、こういう音楽のことを指すのだと思います。
今、2009年02月17日(火)1時34分です。これから、日記・ブログ更新しても今夜、聴いて下さる方いらっしゃらないでしょうけど、
選曲から始めて、ここまで3時間ぐらいかけてます(頼まれた訳じゃありませんが)。
最近、図々しく毎回書きますが、音楽記事の日にも清き一票をエンピツに投じてやって下さい。
それでは、失礼します。お休みなさい。
【読者の皆様にお願い】
是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年02月16日(土) 「フィブリノゲン投与記録「ある」、前回調査の3倍以上に」←どうして、こうなるの?
2007年02月16日(金) 「米産牛肉、また条件違反=出荷施設からの輸入を保留−月齢制限超過の可能性」日本は「客」なのだ。しっかりしろ。
2006年02月16日(木) 「武部氏二男に3千万円振り込み=堀江被告が指示と民主・永田氏指摘」←何故これが大ごとになりそうなのか。
2005年02月16日(水) 京都議定書が発効したこと自体に特段の意義は認められない。既に手遅れと言われている
2004年02月16日(月) 当然ながら、ITが発達しても、IQが向上するわけではない。
2003年02月16日(日) 「私たちと同じ悲しみをイラクの人々に味わわせてはなりません」(NYで反戦デモに参加した、911テロ被害者の遺族)