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JIROの独断的日記
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2004年02月16日(月) 当然ながら、ITが発達しても、IQが向上するわけではない。

ITの発達はめざましく、僅か数年前のPCが、遥か過去の遺物になってしまうので、かなわない。多勢おられる日記作者の方々で、私のように貧弱な、PC環境で執筆されている方は、あまり、いないだろう。

私が殆んど40歳で初めてPCを購入して、インターネットに接続したのは1999年だったが、その頃最先端といわれたPCのスペックは今みると、噴飯物(笑った拍子にご飯を噴き出してしまうほど滑稽な事)であろう。CPUはMMXPentium300MHz、メモリーは128MB、HDDは4,3GBしかない。もっとも、HDDは流石に少ないので、80GBの外付けをUSBで接続している。ネットへの接続はいまだにISDNである。

何故、このような古いPCと環境を保っていたかと言うと、なによりも、給料がさがって、ボーナスも下がって金が無く、子供を進学塾に通わせていたので、余計に金が無かった事。それでも、分割払いなど、支払を工夫すれば買えない事はなかったのだが、子供が遊びたいのを我慢して受験勉強しているというのに、オヤジが、金を使って、PCという「オモチャ」を買い換えて喜んでいる場合ではないと、思ったからである。


このたび、その制約条件が解消したので、漸く買い換えて、ブロードバンドにしてやろうと思っているが、PCに関しては、そんなに高いのは、要らないことに気がついた。そもそも、PCでテレビなど、見ようとは思わない。ゲームなんて、子供じゃないから、やらない。DVDドライブぐらいはあってもいいけどね。ただ、何しろ、今のPCは動作が速いから、それだけでも、ずいぶん気持ちがいいだろうとは思う。

このようなことを考えていたら、何故、私が、古いPCでもあまりそのことを意識していなかったのか、分かった。人間の知識は昔も今も、主に文字を媒介として、保存され、表現されている。要するに、私は、テキストデータ(にも種類があるが)を利用することが中心だったのである。

この、古いパソコンには、英和辞典なら、「ランダムハウス」、「リーダーズ&リーダーズプラス」、「英辞郎」、国語辞典として「広辞苑」、百科事典が平凡社の「世界大百科」と、小学館の「スーパーニッポニカ」、法律関係では「模範六法」、有斐閣の「法律学小辞典」、時事用語事典として、「知恵蔵」、がHDDに入れてあり、さらに、オンラインで月200円で使い放題の「IMIDAS」、英語の百科事典で月10ドルで使い放題の"Encyclopaedia Britannica"を購読している。順番が前後するが英和辞典でBabylonも入れていた。

ローカルに搭載した事典・辞典類も、300MhzのCPU、128MBのメモリーで不自由なく閲覧できる。オンラインの辞典もISDNで、十分使える。こういうとき、私のような昔の人間は、都合よく考えることができる。

私が学生の頃は、英語の本を読むのに、厚さが10cmもあるランダムハウス英和辞典をドタンバタンとひっくり返しながら読んでいたものだ。それが、物理的な場所を取らなくなって、キーボードを叩けば内容が表示されるというだけで、殆んど奇跡であった。リーダーズに至っては、マウスポインタをあわせるだけで、単語の訳が表示される、ロボワードというソフトを用いている。これでは英語を読めないという言い訳は不可能である。

ITがいくら進歩しても、使う人間に、知識を増やそう、とか、技術(語学とかね)を習得しよう、という気概がないと、あまり意味が無い、ということだ。

そうはいっても、環境を一新して、PCの動作が一層速くなれば、きっと、私は、何故もっと早く買い換えなかったのだろう、或いはブロードバンドにしなかったのだろう、と感じるのだろう。日本に帰ってきてから、7年間、いい事がなかったからな・・・。 もしも、神というものがいるのならば、せめて、これぐらい、許し給え。

それから、PCのお詳しい読者諸氏がこの文章を読むと、PC用語の用い方に誤りを発見なさるかもしれないが、文脈から意味を汲み取っていただきたい。40になってから、周囲に全然詳しい人間がいないのに、PCを買って、ネットに接続して、いろいろトラブルを解決して、というのを全部、独りでやるのは、結構大変だったのである。大目に見てください。


2003年02月16日(日) 「私たちと同じ悲しみをイラクの人々に味わわせてはなりません」(NYで反戦デモに参加した、911テロ被害者の遺族)

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