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2010年02月05日(金) |
【音楽】お薦め。ワルター・クリーン氏(ピアニスト)のモーツァルトピアノ協奏曲第27番を含むアルバム。 |
◆ワルター・クリーンというピアニストがいました。
ワルター・クリーン(1928-1991)というピアニストがおられました。
先日亡くなった、オトマール・スウィトナー氏と同じ、N響名誉指揮者の1人、ホルスト・シュタイン(1928-2008)氏の親友でした。
ワルター・クリーン氏は、ものすごく有名、という訳ではないけれど、知っている人は知っている。
非常に美しい音を持っていたピアニストです。モーツァルトを良く演奏しました。
1989年、結果的には「晩年」になってしまいますが、このワルタークリーン氏がN響でモーツァルトの最後のピアノ協奏曲、
第27番を弾きました。指揮は若杉弘さんでしたが、私は「伝説的名演」だと思っていて、YouTubeに動画がアップされていないか、
探したのですが、あいにく見当たりません。
ただ、この時の演奏を覚えておられる方が、いらっしゃいました。こちらの方、リンクを貼らせて頂きますが、
その時の様子を大変詳しく書いておられます。
「映像ソフトで見るモーツアルトの諸作品」というサイトをお持ちの、Mozartian449さんですが、
ワルター・クリーンのピアノ協奏曲第27番変ロ長調、K.595、指揮若杉弘、NHK交響楽団、89年
で、私の書きたいことを全て書いて下さっています。
◆ワルター・クリーン氏の27番が素晴らしいのです。
モーツァルトはピアノ協奏曲第27番の後、第三楽章の主題を元に、「春への憧れ」という歌曲を書いています。
ワルター・クリーン氏は27番の第三楽章のカデンツァに逆にこの「春への憧れ」をそのまま取り入れて、
そこからカデンツァを展開したのです。
N響との映像や音声は見つからないけれど、同じカデンツァで弾いている演奏をCDで見つけました。
HMVなら、ピアノ協奏曲集 クリーン、ヘブラー、ブレンデル、他(5CD)で、
Amazonなら、Mozart: Twelve Great Piano Concerti です。
これ、何だか変わった企画のCDでモーツァルトのピアノ協奏曲のうち17番から27番、そして2台のピアノの為の協奏曲を
ワルター・クリーン、イングリット・ヘブラー、アルフレート・ブレンデルと3人とも名人ですけど、
それぞれが何曲かずつ弾いているのです。全部を聴いていないのにお薦めは無責任なんですけど、
ワルタークリーン氏の演奏を聴くためだけでも十分価値がある。ヘブラー、ブレンデルも大丈夫でしょう。
兎に角ここでは、第27番の第三楽章をお聴き下さい。(前述のカデンツァは、再生開始後、5分50秒辺りから始まります。)
ワルター・クリーン(ピアノ)、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)、ミネソタ管弦楽団。
ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595 第三楽章。
Piano Concerto No. 27 in B flat major, Op. 17, K. 595
ということで、これだけ美しいモーツァルトのピアノ協奏曲の演奏はありそうで、滅多にないです。
CD5枚に、モーツァルトのピアノ協奏曲が10数曲収録されていて、2,700円というのは、お得ではないか、と思います。
それでは、皆様、良い週末をお過ごし下さい。
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2009年02月05日(木) 基本的なマナーなんですけどね。「会話において、他人の身体のことをみだりに口に出してはならない。」
2008年02月05日(火) ちょっと早いけど、連休前にお薦めCD(音楽いっぱいあります)
2007年02月05日(月) 「バレエ:ローザンヌ国際コンクール 若手の登竜門、河野舞衣さん2位」←こういう事を大きく報じないから世の中暗くなる。
2006年02月05日(日) 「イラン核、安保理付託 IAEA緊急理、賛成多数で決議」←安保理「付託」っていうとちょっと深刻なんですよ。
2005年02月05日(土) 「トランペット・ヴォランタリー」 (モーリスアンドレ)ぜったいに、「スカッ」とした気分になります。
2004年02月05日(木) 「米兵輸送は戦争加担でない 参院予算委で首相表明」小泉君がどのように、約束を破るかをお見せしましょう
2003年02月05日(水) イラクが核兵器開発を否定。米パウエル長官「証明してみろ」←「無い事の証明は出来ない」のだ。