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JIROの独断的日記
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2009年12月28日(月) 「ラフマニノフ 鐘」で検索して来られる方が多いですね(笑)。ラフマニノフの他の曲を聴いてみます?

◆フィギュアスケートの浅田真央選手のフリーの曲はピアノ曲「鐘」ですが。

今日は、ブログのアクセス解析を見たら、「ラフマニノフ 鐘」で検索して、

「フィギュア 浅田真央、フリー曲は『鐘』」←ラフマニノフで「鐘」というタイトルが付くのは2種類ありまして。にアクセス

して下さった方が全アクセスの20パーセントぐらいでした。記事をお読み頂きありがとうございます。


あのピアノ独奏曲はかなり「重い」印象を受けますが、それはともかくラフマニノフっていうのは、

勿論、他にも沢山作曲しているわけです。折角ですから、その他の作品をお聴き頂きましょう。


◆パガニーニの主題による狂詩曲という、オーケストラとピアノの為の曲があります

ラフマニノフっていうと、最初、ピアノ協奏曲第二番というのを聴くことが多いです。

多分、これが一番有名だろうと思いますが。かなり長くなるので、

協奏曲ではありませんが、やはりラフマニノフがピアノと管弦楽のために書いた、

パガニーニの主題による狂詩曲

を聴いて頂きます。

この曲は1934年に作曲者自身がピアノ独奏で、ストコフスキー指揮、フィラデルフィア管弦楽団の伴奏で初演されました。


ラフマニノフ自身、ピアニストで、すごいテクニックの持ち主だったようですね。

その為、彼のピアノ曲は大変むずかしいのが多い。

ただ、ラフマニノフを聴く前に、「パガニーニの主題による狂詩曲」というぐらいですから、パガニーニの主題を

聴いてみましょう。

これはパガニーニというやはり天才ヴァイオリニスト兼作曲家が書いた、

無伴奏ヴァイオリンのための「24のカプリース(奇想曲)」という、ヴァイオリンの難しい技術を

これでもか、というばかりに詰め込んだ曲集ですが、最後の24番が一番有名です。

それをまず、お聴き下さい。一昨日、12月26日は、Kenさんの奥様のご命日ですので、音楽を捧げます。

最初に載せた「2台のヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 第二楽章」を弾いているヒラリー・ハーンです


Hilary Hahn Paganini Caprice No. 24







目が回りそうですね。オクターブの重音(オクターブだから、ちょっとでもずれるとすぐにバレる)、

超高音での半音での動き。左手によるピチカート。見事です。


この第24曲の最初に弾かれる主題に、多くの作曲家が大いに創作欲を刺激されました。

ラフマニノフもその一人でした。それでは、今は指揮者もやっている、ミハイル・プレトニョフの独奏、

クラウディオ・アバド=ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で、

パガニーニの主題による狂詩曲です。演奏時間約20分。3つのファイルに分かれます。


pletnev - rachmaninov, rhapsody on a theme of paganini: i







pletnev - rachmaninov, rhapsody on a theme of paganini: ii







pletnev - rachmaninov, rhapsody on a theme of paganini: iii








うーん。作曲家ってのはすごいもので、まず、こういう複雑な入り組んだ音を頭の中で構築して、

鳴らせているわけですね。それを五線紙に記録しているわけです。やはり天賦の才が必要です。

勿論演奏も、素晴らしい。この超絶技巧を余裕で弾いてます。

クライバーンで優勝した辻井君なんかも弾きますしね。最近は、日本人でも高校生ぐらいで弾くんですよ。

これほどの難曲になると、
「誰でも努力すれば何でも必ず出来るようになる」

などという、甘い世界ではありません。

勿論、辻井君などもものすごく練習しているのは間違いないのですが、才能があって初めて弾けます。

どんなに頑張っても一生弾けない人の方が遙かに多いと思います。


◆ラフマニノフは美しいメロディーも書きました。ヴォカリーズ。

ラフマニノフのヴォカリーズという歌曲があります。歌詞はありません。お聴き頂くと、

以前、載せたことがありますから、思い出して頂けるかもしれません(勿論、忘れていても、どうぞ、お気遣い無く)。

これを歌っているのは、Dawn Holt Lauber(ドーン ホルト ローバー)という人でして、Something Borrowed Something Blues

というアルバムに収録されているのですが、れっきとしたソプラノなんですが、バッハ、モーツァルト、シューベルト、ラフマニノフに

ジャズのデューク・エリントン(昔のジャズの大御所。「A列車で行こう」の人)の歌が一緒に入ってます。極めて珍しい。良い声です。


ラフマニノフ:ヴォカリーズ



Rachmaninoff:Vocalise



歌が原曲ですが、これをケルン放送響の首席コントラバス、河原泰則さんが弾いてます。

コントラバスの奇跡に収録されています。


コントラバスによる、ラフマニノフ:ヴォカリーズ



Vocalise Contrabass



不思議ですね。ソプラノで聴くと、魂が清められるように美しいし、最低音のコントラバスで聴いても心が静かに慰められます。


という訳で、今日は、急遽ラフマニノフでした。

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2008年12月28日(日) 「ガザ連日の空爆、死者280人以上…長期化の懸念も」←「ものすごく大雑把なパレスチナ問題の基礎知識」を以前、書きました。
2007年12月28日(金) 「卑劣な行為を強く非難=ブット元首相暗殺で米大統領」←てめえ、他人のこと言えた義理か?
2006年12月28日(木) 「モーツァルト初期のピアノ曲発見=6〜10歳の作品か−オーストリア」←10歳だとしてもあなどれない。
2005年12月28日(水) 「プロジェクト X」は、やはり、良い。
2004年12月28日(火) <インド洋津波>「日本の防波壁が首都を守った」モルディブ こういうのを「人道支援」というのでしょう。
2003年12月28日(日) 「イラン地震で自衛隊派遣、首相が検討を指示」←これは、良い事だ。
2002年12月28日(土) 天皇陛下、前立腺癌との診断。御快癒をお祈り申し上げます。 <バリ島爆弾テロ>容疑者が日本向けテロを予告 HPで

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