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JIROの独断的日記
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2003年12月28日(日) 「イラン地震で自衛隊派遣、首相が検討を指示」←これは、良い事だ。

◆記事:イラン地震で自衛隊派遣、首相が検討を指示

 小泉首相は27日、イラン南東部での大地震の救援・復旧活動を支援するため、国際緊急援助隊派遣法に基づき、自衛隊派遣を検討するよう外務、防衛両省庁などに指示した。

政府は自衛隊の活動について、〈1〉航空自衛隊のC130輸送機で被災者向けのテントなどを運ぶ〈2〉被災地で陸上自衛隊による医療支援を行う――などを想定している。被災地の復興状況を見極めた上で、海上自衛隊の輸送艦で仮設住宅などを運ぶことも検討する。

日本はこれまで、ホンジュラスでのハリケーン(1998年)、トルコでの地震(99年)、インドでの地震(2001年)の際、自衛隊を派遣している。

また、政府は27日、イランに緊急無償資金協力として77万ドル(約8300万円)を送ることを決めた。医師や看護師ら5人からなる緊急援助隊医療チームも送った。発電機、毛布、簡易水槽など総額2500万円相当の物資援助を行うことも決めた。

外務省や日本経団連などで運営する「ジャパン・プラットフォーム」も27日、民間活動団体(NGO)の職員計8人と救助犬3頭を派遣した。(読売新聞)

◆コメント:これは、良い事だが、カネが少なすぎる。

これこそ、「困っている人を助けること」以外の何物でもない。どこかの国に強制されているわけでもない。戦争をしている国を支援するわけでもない。人間としての良心の発露であるとして評価したい。但し、77万ドルというのは、イラク復興資金として供与する50億ドルに比べると、あまりにも、少額であり、差がありすぎる。こういうところでケチってはいけないと思うのである。

小泉首相がイラクへの自衛隊派遣を国民に説明するときに引用した憲法前文、


2.日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

3.われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。


という部分で示された精神は、今回のような事態において発揮されるべきである。世界のどこかの国で災害があって、大勢のけが人が出た、となると日本がいつも真っ先にやってきて、助けてくれる、と世界が感心する。これこそ、「国際社会において名誉ある地位を占める」ことにつながる(それが目的ではないが)。それは、あたかも宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の主人公のようである。

雨ニモ負ケズ風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋(いか)ラズ
イツモシヅカニワラツテヰル

(中略)
東ニ病氣ノコドモアレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ツテソノ稻ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ

(中略)
サウイフモノニ
ワタシハ
ナリタイ

そういう国に、日本は、なりたい。


2002年12月28日(土) 天皇陛下、前立腺癌との診断。御快癒をお祈り申し上げます。 <バリ島爆弾テロ>容疑者が日本向けテロを予告 HPで

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