JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:民主・鳩山氏「米紙論文、反米ではない」(8月31日22時4分配信 読売新聞) 鳩山代表は31日、党本部で記者団に対し、米国のニューヨーク・タイムズ紙に掲載された鳩山氏の論文が ◆コメント:鳩山論文掲載までのプロセスがよく分からない。 ニューヨーク・タイムズに「鳩山論文」が掲載され、それを私が翻訳し、日記・ブログに載せたら、 「寄稿したわけではない」 という部分。もう少し詳しく話して頂きたい。 私の所に早とちりした(多分)若い人が、 「あれは、日本の雑誌『Voice』に載った鳩山氏の文章を、ニューヨーク・タイムズが勝手に引用して、鳩山さんは、 迷惑しているみたいですよ」と言ってきましたが、それはないでしょう。 もう少し考えてからものを言って頂きたいですね。 著作権に五月蠅いアメリカの新聞、しかも大ニューヨーク・タイムズが何の断りもなく掲載した、ということはないでしょう。 更に、記事には、こう書いてある。 論文は日本の月刊誌「Voice」9月号に掲載されたもので、英訳は鳩山事務所で行ったという。 ニューヨーク・タイムズに載ることを知らなかったのならば、何のために英訳したのか良く分からない。 つまり。私の想像ですけど、多分こういうことですよ。 「寄稿」という単語を「広辞苑」で引くと、 原稿を新聞・雑誌などに載せるように送ること。 とあります。鳩山氏が「寄稿したわけではない。」といっているのは、 鳩山側から能動的にニューヨーク・タイムズに英訳した原稿を送り、紙面に掲載するように頼んだ訳ではない、 ということでしょう。多分、「Voice」に載った鳩山氏の文章をニューヨーク・タイムズの日本特派員が見つけて、 これを、ニューヨーク・タイムズに載せたいのだが・・・ と、打診してきて、鳩山氏が承諾したのでしょう。それならそれで、 ニューヨーク・タイムズから「Voice」の記事を引用したい旨申し出があったので、承諾した と、言わないといけませんね(最も日本の新聞も原発言をそのまま載せないことが多く、勝手に要旨を記事にしますから、 本当は鳩山さんは何といったかわからないですけど。 ニューヨークタイムズに掲載されたA New Path for Japan を見るとわかりますが 見出しの直ぐ下に、 By YUKIO HATOYAMA と表示してあるのですから、「寄稿したのではない」というと、「???」状態になりますよ。 何か、段取りが悪いなあ・・・・。 それから、「英訳は鳩山事務所が行った」といいますが、英語のプロが鳩山事務所にいるのでしょうか。 アメリカの大新聞に、間もなく内閣総理大臣になることが確実(掲載されたのは選挙よりも前。26日。)である人物の 政治的思想が載るわけですから、誤訳が原因で、誤解されたら大変です。 私は、ニューヨーク・タイムズの英文を読んで感じたのですが、あれは、プロの翻訳じゃないかな。 天下の鳩山事務所ですから、そういうスタッフがいるのかも知れませんが、 私が英文を個人のブログに邦訳するのとは、社会的影響が違うのですし、アメリカの大新聞に載せる文章なら、 絶対、文法、語法上の間違いがあってはいけませんが、それは初歩的な段階です。 通訳・翻訳の専門家に依頼して翻訳しなければいけません。 私は、「鳩山事務所で英訳した」というのは、 「鳩山事務所が翻訳会社に依頼して英訳して貰った」、という意味じゃないでしょうか。 そうであることを祈ります。 英語国民ってのは、傲慢ですからね。世界中の人間が英語を話せるべきだ、と思っているのですよ。 自分たちは、語学の勉強しないで。 英語が間違っていると、それだけで、アホに見えるのですよ。彼らには。 通訳とか翻訳、或いは通訳者、翻訳者を軽んじてはいけません。 逆にいうと、高度な語学力があるのでなければ、公式な発言は日本語で行って、 それをプロに訳して貰わないといけませんよ。 「反米ではない」については、実際は鳩山由紀夫氏が何を言ったかわからないから、 何とも言えませんが、如何にも曖昧な言葉です。 鳩山氏が「反米ではない」と発言したとすれば、それは、好意的に解釈するならば、 アメリカという国は何もかもダメだといっているのではない。アメリカの市場万能主義と、 という意味であると想像します。 ニューヨーク・タイムズに載った「論文」は選挙前のものですが、 かなりミス・リーディングな要素があります。もう少し様子を見ないと何とも言えないけれど、 内閣総理大臣になった後で、こういう事が重なると、 衆院選圧勝時の、民主党支持率はあっという間にガタガタと下がるでしょう。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年09月02日(火) 【翻訳】大きな変化は無いだろう(英:フィナンシャル・タイムズ 9月1日付社説)
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