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2003年09月02日(火) |
「高島忠夫 うつ病治療から復帰」 良かったですね。 |
◆記事:
うつ病治療に専念するため、約5年前から芸能活動を休止していた俳優の高島忠夫(73)が、来月14日放送のNHK「クイズ・見ればナットク」(日曜後7・20)に回答者役で登場することが28日、分かった。所属事務所によると、これを機に芸能界に復帰する。
◆所感:良かったですねえ。
高嶋さんのことは、何せ同じ病気に罹っているものとして、非常に気になっていたので、快癒されたことは、まことに喜ばしい。
辛かったと思いますよ。5年間。ご本人は「自宅でごろごろしているしかないんですよ」と言っていたが、まさにそのとおりで、うつが重いときは、本はおろかテレビを見ても内容が頭に入らないし、そもそもテレビを見たいとも、音楽を聴きたいとも、思わなくなる。
私もいまだに本が良く読めない。仕事の書類なんていうのは、病気になる以前に回路が出来ているし、情報量も少ない。ところが、たとえばミステリーを1冊読むというのは、全て未知の世界でしょう?登場人物を記憶したりストーリーを記憶あるいは予測したり、と、かなり高度が脳の働きが必要である事がわかる。
これを読んでおられる方の中には、「ウソをつけ。毎日こんなに文章を書いていて、本が読めないわけがないだろう」と思う方がおられるかもしれない。ところがそうではないのだ。
文章を書くのは、当然のことながら、自分が知っていることしか書けない。自分が思っていることしか書けない。自分が思っていることは自分が一番良く知っている。一言で言えば、全て既知の世界である。だからそれを文字を媒介にして表すことは、さほど難しくない。
一方、本を読む、ということは、すなわち他人の思考を理解しようとするプロセスであり、未知の世界である。だから、まだ、私にはしんどいのです。うんと少しずつしか読めない。辛いですよ。
他人様の日記で、あの映画を見て面白かったとか、あの本が面白かったとか、そういう記述を見ると、大変うらやましい。人間はそういう当たり前のことができるだけで、実は大変幸せなのですよ。
2002年09月02日(月) 世界で最も危険な人々