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JIROの独断的日記
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2009年08月08日(土) 【音楽】久しぶりに、ジャーマン・ブラスのバッハ。

◆これまで何度も載せたのですが、全曲映像付きは、初めてだと思います。

その名の通り、ドイツの金管アンサンブル、ジャーマン・ブラスという団体があります。

各楽器の演奏者は、ドイツの一流コンサート・オーケストラや、オペラハウスののオーケストラで経験を積んだ名手です。

彼らが、バッハのお墓があるライプツィッヒの聖トーマス教会で、バッハを演奏した映像をYouTubeで集めました。

御常連さんは、またか、と思われるかも知れません。申し訳ない。

ただ、弊ブログのアクセス解析を見ると、毎日半分以上は、初めての訪問者です。

ですから、繰り返し、同じ演奏を載せることにも、それなりに意味があるのです。


◆ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲をバッハが、チェンバロ独奏用に編曲したBWV972

もともとは、ヴィヴァルディのソロ・ヴァイオリン協奏曲です。

ヴェニスの作曲家の作風を勉強しようとしたのでしょう。

また、この頃は「著作権」など無かったので、お互いに他人の曲を編曲している例が、

バッハとヴィヴァルディの間のみならず、色々あります。

兎に角この演奏は素晴らしい。バッハのチェンバロ曲BWV972を更にトランペットのマティアス・ヘフス氏が

ジャーマン・ブラス用に編曲したものです。お聴き下さい。

Bach - Concerto in D Major after Vivaldi BWV 972


◆ブランデンブルク協奏曲第3番より、第3楽章。

原曲は弦楽合奏とチェンバロで演奏されます。同じフレーズを「追いかけっこ」するフーガという手法が用いられています。



Bach - Brandenburg Concerto No. 3 in G major BWV 1048 - Allegro




◆カンタータ147番「主よ、人の望みの喜びよ」

正確に言うとカンタータ147番は「心と口と行いと生きざまもて」で10曲から出来ています。

その第6曲が「主よ、人の望みの喜びよ」なのですが、あまりの美しさ、荘厳さにカンタータ147番といったら、

この曲を意味するのが普通になっています。能書きはどうでも良いです。こんなの知らなくても、ましてや覚えなくてもいいです。



German Brass, Choral Jesus bleibet meine freude







ずっと主旋律を吹いている楽器は、フリューゲル・ホーンと言います。形は違いますが、

トランペットが吹ける人なら、普通に吹けます。トランペットだと音が堅いので、この楽器を使う

編曲にしたのでしょう。


◆復活祭オラトリオ「来たれ、急げ、そして走れ」

復活祭オラトリオ。BWV249は、オラトリオは皆そうですけど、オーケストラとコーラスとソロの歌のパートがあります。

この曲は原曲でもトランペットが3本とティンパニが含まれていて、結構派手な方です。



Bach - Easter Oratorio BWV 249 - Chorus ''Kommt, eilet und laufet''





マティアス・ヘフス(最初の曲でトランペットを吹いていた人。編曲も担当している)がここで吹いているのは、

「コルノ・ダ・カッチャ」直訳すると狩りのホルンという名前の楽器です。


◆トッカータとフーガ ニ短調 BWV565

最初の10秒ぐらいは、何処かで聴いた、という方が多いと思いますが、

全曲となると、クラシック好きじゃないと聴いたことが無い方が多いと思います。

元来オルガン曲です。オルガンなら、音が跳ぶところ、例えば1の指(親指)と4(薬指)や5(小指)で

比較的簡単に弾けるところでも、ラッパでは1人で吹くのは無理なので、上の音を吹く人と下の音を吹く人が

交互に吹くわけです。下の音を吹く人は非常に早い「後打ち」をしなければなりません。難しい。

例えば、再生開始後、1分9秒から1分23秒まで、ずっと後打ちしているのは、マティアス・ヘフス氏ですね。

2分30秒からもホルンとトランペットで同じような「上下分担」をしています。

また、4分29秒からは、トランペット2人が4つずつ交互に音を出して、あたかも1人が吹いているかのように、

全く2人が交替していることを感じさせずに吹いている。一瞬タイミングが狂ったらお仕舞いです。

この曲は各パートの譜面も恐らくむずかしいけど、このような「合わせ」(アンサンブル)の妙技に

ちょっと気をつけて頂くと、殆ど神業に近いようなことを演っているのがお分かり頂けるかも知れません。


Bach - Toccata & Fugue in D Minor BWV 565







金管楽器を正しく、音楽的に演奏すれば、このような見事な響きがするのだ、

ということを、広く世の中の人々に知らしめたい、という気持が、私にはあります。

今、高校野球の最中ですが、私は昔から嫌いなのです。その一つの理由は、あの応援団の「ブラスバンド」。

何十年も昔から少しも変わらない。とにかく大きな音を出せ、と言われるのでしょうか。汚い音でブカブカと

「コンバットマーチ」が吹かれているのを聴くと悲しくなります。何を大袈裟な、といわれそうですが、

自分が愛するものが粗雑に扱われるのを目の当たりにして悲しくない人はいないと思います。

ピアノやヴァイオリンばかりが音楽だと思っている人は、あれを聴いたら絶対に金管楽器に偏見を持つとおもいます。

それは、私にはたまらなく、悔しく、悲しいことなのです。

だから、本当に優れた、正しい金管楽器の演奏を知って頂きたい、という願いを、ここに込めています。

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