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2009年08月05日(水) |
【音楽】2日続けて音楽で済みませんが、あまりにも楽しいベルリンフィル恒例「ヴァルトビューネ」特集 |
◆昨日のアバドの笑顔が忘れられなくなりましてね。
私は最近、Twitterとやらを使い始めました。音楽の事ばかり書いていると「類は友を呼ぶ」で、
同じようなクラシック好きの方がいらっしゃって、アバド・ベルリン・フィルの「ウィリアム・テル序曲」を
ひどく喜んで下さいまして。エンピツからも初めての方から、大変良かったというお褒めのメールを頂戴しました。
(必ず、お返事申し上げますので、もう少々ご猶予を)。
明日からは3日ごとに辛いことを思い出さなければなりません。
6日は言うまでもなく広島に原爆が投下された日。
9日は長崎。
12日は、1985年、日航123便が墜落した日です。
15日は、終戦記念日です。
それらについて全部書くかどうか分かりませんが、今日までは音楽を楽しみませんか?
ベルリン・フィルの夏の恒例、ヴァルトビューネからご紹介したいと思います。
Twitterでわかったのですが、このブログでは、過去何度も紹介した映像、結構知られていないのですね。
ですから、若干、重複がありますが、ご容赦下さい。
◆1993年小澤征爾さん、ロシアンナイト
この1993年、小沢さんが振ったヴァルトビューネ1993 ロシアン・ナイトは名曲の名演が多い。全て名演と言っていい。
と言っても全部は無理なので、何とか選びました。
ハチャトゥリアン:「ガイーヌ」組曲第3番から「剣の舞」。当ブログでは何度も載せましたが、
毎回評判がいいもので(^^ゞ
Aram Khachaturian - Sabre Dance (Seiji Ozawa & Berlin Philharmonie)
あまり細かい指示は出さずに小澤さん、オーケストラに任せてますね。
これほどの「ポピュラー名曲」なのに、なお新鮮に聴き手を興奮させてくれるのは、流石小澤さんです。
次。チャイコフスキー:大序曲「1812年」です。二つのファイルに分かれます。
Tchaikovsky - 1812 overture (Part 1)
Tchaikovsky - 1812 overture (Part 2)
これは、音楽自体が盛り上がるように書かれていますが、盛り上げ方をどこからどのようなペースでクレッシェンドするか。
テンポを速くするか。演奏上の建築設計のようなことが指揮者の頭で完全に出来上がっていないと、これほど聴衆を興奮させる
演奏効果は出ないと思います。やはり、「世界のオザワ」さんだと思います。
小澤さん、3曲目。ヨハン・シュトラウスI世:「ラデツキー行進曲」です。これは珍しい。
小澤さんの服装とかオケのメンバーと会場風景から見て、先の2曲と同じく1993年のヴァルトビューネで演奏された映像に違いないのです。
画質は悪いですが。「珍しい」とはどういうことかというと、「ラデツキー行進曲」は、毎年元旦恒例、ウィーン・フィルの
ニューイヤー・コンサートの最後の曲として演奏されますね。どちらかというとウィーン・フィルの十八番ですが、
それをベルリン・フィルが演奏している映像ってあんまりないとおもいます。いずれにせよ、とても楽しい。
Waldbuehne(1993)Radetzkymarsch
お客さん達の嬉しそうな笑顔を見て下さい。
◆ヴァルトビューネの最後で演奏される、パウル・リンケ:「ベルリンの風」色々。
昨日の「ウィリアム・テル序曲」と同じコンサートで最後にアバドが振った、
ベルリンの風です。昨年まで画質の悪いファイルしかありませんでしたが、どなたか遙かに高画質の
映像をアップして下さいました。途中、
「アイーダ」の「凱旋行進曲」これです。
ダウンロード AidaTriumphalMarchExcerpt.mp3 (441.4K)
とか、同じくヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」(Il trovatore)の「アンヴィル・コーラス」
ダウンロード AnvilChorusExerpt.mp3 (339.2K)
を入れたりして、思い切りふざけてますね。しかし、楽しそうです。パウル・リンケ:「ベルリンの風」
Paul Lincke - Berliner Luft (Waldbuhne 1996 Abbado)
これが楽しくなくて、この世の何が楽しいのだろうか、といつもは憂鬱な私ですら、感じます。
もう一つは、これも、常連さんにはお馴染みで済みませんけど、ラトルが振った年ですね。
ラトルさん、殆ど指揮台におりません。お客さんと雑談して、抜け出せなくなって困ってます。
演奏開始直後、ホルンセクションで何があったのか、女性ホルン奏者、笑い転げて、ホルン吹けません。
こういうふざけたのが許されるのが、ヴァルトビューネの楽しいところです。
指笛を鳴らすお客さんをヴァイオリンの女性がみて、満面に笑みをたたえていますね。
楽しいじゃないか。いいじゃないか。ということですね。行ってみたいなあ。ヴァルトビューネ。
さて、今まで見たことがなかったのですが、あのテノールのドミンゴが、ヴァルトビューネを指揮したことがあります。
この時の「ベルリンの風」は、さて、どうなるでしょう?
Paul Lincke - Berliner Luft (Waldbuhne 2001 Domingo)
と言うわけで、やはり歌う方が楽そうです(笑)。
◆その他、アトランダムに、楽しい映像。
2002年、マリス・ヤンソンスが「アンコール名曲の夕べ」と題するヴァルトビューネを振っています。
チャイコフスキーのくるみ割り人形から「パ・ド・ドゥ」。聴けば分かりますが、全編「ドシラソファミレド」なんです。
私はかつて、この曲が一番すごいですけど、兎に角チャイコフスキーは「ドシラソファミレド」が好きだったに違いない、
という記事を書いたことがあります。
チャイコフスキーと「ドシラソファミレド」
まあ、お聴き下さい。くるみ割り人形から「パ・ド・ドゥ」。
Tchaikovsky - The Nutcracker: Pas de deux (Waldbuhne 2002 Jansons)
同じくバレエ曲ですが、マスネという作曲家の「ル・シッド」という作品があります。
その中から、アラゴネーズとナバレーズ(ナバラの踊り)。
Massenet: Le Cid - Aragonaise & Navarraise (Waldbuhne 2002 Jansons)
如何にもバレエ曲。
さて、この年はレーピンというロシアのヴァイオリニストをソリストに呼んでいます。
レーピン独奏、ベルリンフィル伴奏で、ポロネーズ第1番 と言うのを弾いてます。ピアノ伴奏が多いですが、
豪華な伴奏です。その伴奏に応えられるだけの腕と音量をレーピンが持っている、ということですね。
Wieniawski: Polonaise, Op 4 (Waldbuhne 2002 Jansons)
神童と呼ばれたレーピン。大人になっても「ただの人」にならず、上手いです。
さて、キリが無いので最後。これはヴァルトビューネではなく、ベルリン・フィルのもう一つの恒例行事、
大晦日のコンサート(ジルベスター・コンサート)です。
バレンボイムの指揮で、元来、イージー・リスニングのパーシー・フェースというバンドなどが演奏する、
ラテン(っぽい)曲、「ティコ・ティコ」(Tico Tico)です。
Tico Tico (Silvesterkonzert Berlin 2001 Barenboim)
演れと言われれば何でも出来てしまう、ベルリン・フィルです。
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2008年08月05日(火) 武装警察、記者暴行で「おわび」=全面謝罪はせず−中国カシュガル←やはり、五輪開催国になるのは十年早かったね。
2007年08月05日(日) 「民主・前原氏、『テロ特措法延長必要』と発言」←永田メールでコケたドジが余計なことを言うな。
2006年08月05日(土) 「公約は守るべきもの 小泉首相 」←そうですか。それでは検証してみましょう。
2005年08月05日(金) 大阪豊中で38・4度 今夏の全国最高を記録 ←温暖化ですよ・・・・。
2004年08月05日(木) 「日本の人口1億2682万人、伸びは過去最低 」少子化は制度の問題ではない。
2003年08月05日(火) 「田中元外相は不起訴、秘書給与流用なし…東京地検方針 」 そんなバカな話あるかい。
2002年08月05日(月) 気分変調症