JIROの独断的日記
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2003年08月05日(火) |
「田中元外相は不起訴、秘書給与流用なし…東京地検方針 」 そんなバカな話あるかい。 |
◆記事: 検察当局は4日、公設秘書給与を流用したとして詐欺容疑で告発されていた田中真紀子元外相(59)を不起訴処分とする方針を固めた。
田中元外相の秘書給与流用問題は、元外相が公設第1秘書の給与を自らと関係の深い「越後交通」(新潟県長岡市)に支払わせ、国から支給された秘書給与を流用していたのではないかというもの。
昨年4月、一部の週刊誌で報じられ、奈良県内の政治団体関係者が特捜部に告発。同団体関係者は告発状の中で、元外相は1997年の1年間に、こうした手法で公設秘書給与計589万円を受け取っており、詐欺にあたると指摘していた。
しかし、特捜部の捜査の結果、 〈1〉公設秘書は越後交通などの社員として出向する形をとっていたが、秘書としての勤務実態はあった
〈2〉国から支給された公設秘書給与は、越後交通などを経て、ほぼ同額が公設秘書本人に渡っており、田中元外相が流用した形跡はない
〈3〉越後交通などから給与を渡す形にしていたのは、同社などの社員の身分を保障してほしいと、秘書側が希望していたためだった――ことなどが判明した。
このため、検察当局は、田中元外相については、国から秘書給与を詐取したなどの犯罪に該当する事実はなかったと結論づけた。
◆所感:泣く子も黙る東京地検特捜部がこんないいかげんな結論でいいの? 要するに、田中真紀子は公設秘書の給料を支払うにあたって、 1.公設秘書が自分のファミリー企業である「越後交通」からの出向社員である、という形をとって、 2.国からの秘書給与は一旦越後交通に振り込ませて、 3.秘書に対しては「越後交通」の給料を言う形で秘書給与を支払う、
という、訳の分からない事をしていたわけです。 どうして、こんな、複雑なルートを経由しなければならないかがまず不思議でしょう?(3)では「越後交通などから給与を渡す形にしていたのは、同社などの社員の身分を保障してほしいと、秘書側が希望していたためだった――ことなどが判明した。 」なんていっているけれども、そんな変わったことを秘書全員が希望するものでしょうか?
それから、〈2〉国から支給された公設秘書給与は、越後交通などを経て、ほぼ同額が公設秘書本人に渡っており、田中元外相が流用した形跡はない 、といっているけれども、これだってもっと悪質な事をしている可能性がある。
つまり、一旦、秘書に支給された給与をその後ピンハネしていた可能性は十分にあるのです。素人の私ですら、それぐらいの想像はつくのです。 なのに、東京地検は、とりあえず、給与全額が、一旦、秘書の手に渡っているというところで、追求の手を緩めている。
モンテスキューが「法の精神」で説いたとおり、近代国家は三権分立が大前提。しかし、この捜査を見ると、先に逮捕された辻元容疑者のケースと比べても、なんだか、おかしい。司法が他の権力から「適当なところで(捜査は)終わりにしておけよ」という圧力を受けているような気がするのは、私だけでしょうか?
2002年08月05日(月) 気分変調症
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