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2009年07月16日(木) |
【音楽】お約束通り、「カラヤン特集」です。 |
◆多すぎて、1日ではまとまりが付かなかったです。
今日はカラヤン没後20年です。1989年7月16日、ザルツブルクの自宅でカラヤンが亡くなってから、もう20年も経つのですね。
何を取りあげようか、考えたのですが、何しろ、子供の頃から35年ぐらい聴いているわけですから、あれも、これも、と
やりだすと、キリがない。切り捨てる方が難しいです。多分(明日続けて企画するかどうかは別として)今日一回じゃ、
満足出来ません(私が)。
◆非常に珍しい、カラヤンのヘンデル。
カラヤンというと、やはり「十八番(おはこ)」と思われているのは後期ロマン派。R・シュトラウスとかワーグナーではないでしょうか。
兎に角、大編成で、「ジャーン!」というイメージが(実際、後でそういうのも載せますけど)、カラヤンのバロック、古典(意外にもハイドンとか)は
とても良い。バッハは、以前、ブランデンブルクをお聴かせしましたし、結構演奏していますが、ヘンデルは本当に少ないのです。
「水上の音楽」はレコーディングしていますが、それ以外には、これからご紹介する合奏協奏曲集、ぐらいなのです。
ヘンデルの合奏協奏曲。ウィキペディアのヘンデルに説明がありますが、作品3の6曲と作品6の12曲
(1曲がそれぞれ、複数の楽章で構成されています)があるのです。
カラヤンは作品6の12曲全曲を録音していますが、これは、CD3枚組になって少々高い。
新品では、今はどこにも無いみたいですが、第1番〜第4番まで録音したのがあるんです。
ヘンデル:合奏協奏曲第1番〜第4番。これがヘンデルの合奏協奏曲入門用にちょうどいいかな、と思うのです。
その中から、本当は綺麗なので全部聴いて頂きたいぐらいなんですが、そうはいかないので、
絞りに絞って、2つの楽章だけ、お聴き頂きます。
ヘンデル:合奏協奏曲第1番 ト長調 第2楽章 アレグロ
ConcertiGrossiOp6No1GMajorSecondMovAllegro
実に、整然と清らかに美しいでしょ?ヘンデルはこの爽やかさが、たまりません。
もう一つは、このアルバムの最後、第4番イ短調の第4楽章、アレグロです。
ヘンデル:合奏協奏曲第4番 イ短調 第4楽章 アレグロ
ConcertiGrossiOp6No4AMollFinaleAllegro
CDで音だけだから、分かりませんけど、こういうのを演るとき、カラヤンは大抵チェンバロ弾き振りしてます。
非常に珍しい、カラヤンのヘンデルでした。
◆「モルダウ/カラヤン名曲コンサート 」より、「フィンランディア」「ハンガリー狂詩曲第2番」など。
あまりCDがあちこちに飛んでも買えませんから、カラヤンはこういうポピュラー名曲集無数に出していますが、
モルダウ/カラヤン名曲コンサート でいきます。いまだかつて、私が載せたことの無い曲を。
ポピュラー名曲は、大抵載せたようなつもりでいましたが、とんでもないですね。
まだまだ、いくらでもありました。特別な理由はないのですが、シベリウス、なんて、
私は、殆どご紹介したことが無いですね。シベリウスとくれば、「フィンランディア」。
最初重いですけど、4分過ぎぐらいから、トランペット、シンバルが派手に鳴ります。
途中、「フィンランディア讃歌」と後に名付けられた、美しい部分を経て、最後再び盛り上がります。
ジャン・シベリウス:交響詩「フィンランディア」
SibeliusFinlandia
もう1曲。景気のいい音楽。先日、クライバーン・コンクールで優勝した辻井伸行氏が本選で弾いた、
リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」は、リスト自身により、管弦楽曲に編曲されています。
演奏開始7分後ぐらいから、「血湧き肉躍る」クライマックスに突入します。ピアノ原曲も勿論素晴らしいけど、
管弦楽編曲版も良いですよ。
フランツ・リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
LisztHungarianRhapsodyNo2
生で聴くと、興奮で身がよじれます。オーケストラを聴く一つの典型的な醍醐味です。
◆最後は静かに、レスピーギ「リュートのための古風な舞曲とアリア」「カヴァレリア・ルスティカーナ」
レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」はリュートという楽器の為の曲ではなく、オーケストラ曲です。
第一組曲から第三組曲まであります。数年前に第三組曲の「シチリアーナ」はテレビコマーシャルで使われたので、
お聴きになった方、多いと思います。なお、この曲も、モルダウ/カラヤン名曲コンサート に収録されています。
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲から「シチリアーナ」
RespighiAnticheDanzeEdAriePerLiuto
御存知でしょ?
さて、最後は、以前何度も載せた曲ですが、あまりにも美しいのでまた載せます。
アダージョ・カラヤン・ベストや、序曲・前奏曲・間奏曲集など、あちこちに収録されています。
あまりにも有名な、「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲です。
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
Cavalleria Rusticana
何百回聴いても美しい。夢のように美しい。この曲を聴くと、弦楽器群の表現力の圧倒的な大きさに
改めて気付かされます。この音楽の本当の美しさは、弦楽合奏(プラス、ハープ、オーボエ、場合によってはオルガンですが)
以外では、絶対に表現出来ません。
敢えて、「泰西名曲」を並べました。こういう泰西名曲を沢山レコーディングした、カラヤンのおかげで、
私は、オーケストラの楽しさを知ったのです。決してブルックナーでクラシックが好きになったのではない。
ポピュラー名曲でも全身全霊で表現してくれたカラヤンのおかげで、私はクラシック音楽が好きになりました。
名マエストロだったと思います。
実はね。まだ、新しい、CDがあるのです。近いうちに続きをやるかもしれませんが、今日ご紹介したCD、
特に、「フィンランディア」「ハンガリー狂詩曲第2番」のは、1000円ですから。週末に如何です?
それでは、失礼します。
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