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JIROの独断的日記
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2003年07月16日(水) 幼児殺人の詳細を報道するのはやめろ。結局単なる好奇心じゃないか。

長崎の幼児殺人について、週刊誌が「競っ」て事件の詳細を報じようとしている。実は、犯人の少年は幼児を殺す前に、はさみで虐待していたらしい、とか、幼い頃に環境の深刻な変化があったらしいとか。

そういうことを伝えるべきではない。

まず、一般人は知る必要がない。知りたいとすれば、それは、他人の不幸に対する好奇心によるものであって、そのような好奇心は満たされる必要はないのである。

事件の詳細を報道するのは必要がない以上に、むしろ有害ですらある。

こういう犯罪の衝動を有している人間は、日本のどこかに、必ず他にもいる筈である。犯行の詳細を伝える事により、そうした犯罪者予備軍に無用な刺激を与える恐れがある。

事件の種類としてはあまりに形態が異なるけれども、インターネットで知り合ったもの同士の「心中」が連続して起きているのも、その方法があまりにも似通っていることから見て、明らかに前例の報道によって、行動を起こすきっかけを得ているものと考えられる。殺人に関しても、同様の影響を与える可能性は十分にある。

そして、ただでさえ、地獄の苦しみを味わっているであろう遺族が、自分の子供がはさみで切り刻まれてから、殺されたなどということを知ったら、どういうきもちになるか。それぐらいの配慮が出来ない者は人間のクズと呼びたい。


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