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2009年02月19日(木) |
19日は「メヌエット」で知られるボッケリーニの誕生日。「メヌエット」「フルート・ソナタ」「コントラバス・ソナタ」「交響曲」 |
◆2月19日は「ボッケリーニのメヌエット」で知られるイタリアの作曲家ボッケリーニ(1743〜1805)の誕生日でした。
実を言うと、私もボッケリーニというと、「ボッケリーニのメヌエット」と、
この人はチェリストで作曲家でしたから、チェロ協奏曲を書いているのですが、それぐらいしか知らなかったのです。
しかし、色々な曲を書いています。
今日はどの曲も短い(交響曲ですら全楽章演奏して7分弱)ですから、
気楽に(今日に限らずいつも気楽で結構なのですが)お聴きになって下さい。
◆ボッケリーニのメヌエット弦楽合奏版(ストコフスキー、バッハ編曲集)から。
ボッケリーニのメヌエットなんて、あまりにも良く耳にしている気がしたのですが、
意外と見つかりません。
アメリカにフィラデルフィア管弦楽団という一流オーケストラ(異論もあるでしょうが、まあまあ)
があります。これを昔作った、ストコフスキーという指揮者がいます。この人は色々な曲をオーケストラ用に編曲してます。
バッハや他の作曲家の元来オーケストラの曲ではないのを編曲して録れたCDがあります。Stokowski: Bach Transcriptions
ですね。これは、ストコフスキーが昔編曲した楽譜を使っていますが、演奏はボーンマス交響楽団、指揮はホセ・セレブリエールという人で
全然知りませんが、上手です。
最初に、やはり「ボッケリーニのメヌエット」。元来弦楽五重奏曲ですが、オーケストラ(弦楽合奏)用に編曲したものです。
弦楽五重奏曲 ホ長調 Op. 11 No. 5, G. 275 - 第3楽章 メヌエット(編曲:L. ストコフスキー)です。
BoccheriniStringQuintetEdurG275MinuetStokowski
やっぱり綺麗で、可愛い曲だと思います。私は好きです。晴れた日に広い野原を歩いている様な気がします。
◆ボッケリーニじゃないのですが、同じCDに収録してある、バッハのヴァイオリンソナタと平均律のオーケストラ版です。
このCDなかなか、良いのです。
お馴染みのバッハの曲もありますし、珍しい曲も収録してあります。
今日はバッハで行きます。両方とも短いですから、安心して下さい。
まず、バッハの無伴奏じゃない、チェンバロの伴奏付きのヴァイオリンソナタというのが沢山あるのですが、
その中から、ヴァイオリン・ソナタ第4番 ハ短調 BWV 1017 より「シチリアーナ」を管弦楽用にアレンジしたのを聴いていただきます。
どうぞ。
BachSonataForViolinAndHarpsichordBVW1017Stokowski
「シチリアーノ」(シシリエンヌですか。フランス語だと)ってのは常にそうですが切なく、はかなく、美しい。
もう一曲だけ。同じくバッハ。
平均律クラヴィーア曲集第1巻 - 第2番 フーガ ハ短調 BWV 847 (編曲:L. ストコフスキー)です。どうぞ
BachWellTemperedBook1FugueNo2CmollBWV847Stokowski
壮大ですねー。ピアノやチェンバロで聴くのも勿論良いですが、アレンジで随分印象が変わります。
◆ボッケリーニに戻ります。フルートソナタ。チェロ・ソナタ(コントラバス版)
フルートソナタ。このCDに収録されてます。ハープとフルートで、大変美しい。
ただ、元来は多分、ヴァイオリンソナタだったのではないかと思いますが、まあ、良いでしょう。
綺麗ですから。
ソナタ2番 ハ長調 Op.5 G26です。
SonataNo2Op5G26Tempodiminuetto
きれいでしょ?このCDには、他に、メルカダンテ、ドニゼッティ、ロッシーニ、ニーノ・ロータ
(「ゴッドファーザー」の映画音楽を書いた人)などのフルート作品が収録されています。
さて、最初の方で書きましたが、ボッケリーニはチェリストですから、チェロ協奏曲やチェロソナタを何曲も書いています。
今日はチェロ・ソナタをコントラバスで演奏したものを聴いていただきます。
コントラバス・ポートレイツ - 音楽の展覧会というCDです。
コントラバス奏者はJeff Bradetich(読み方、よく分からない)という人です。どれぐらいのサイズのコントラバスを使っているのか不明ですが、
ひじょうに上手いです。音は良いし、音程完璧。テクニックは「腕が鳴る」という感じです。お聴き下さい。
チェロ・ソナタ第6番 イ長調 G. 4 (コントラバス編)です。1楽章アダージョ、2楽章アレグロ続けて演奏されます。
BoccheriniCelloSonataNo6G4AdagioAllegroDoubleBase
無茶苦茶上手いですね。弾く所を見てみたいです。
◆最後に、ボッケリーニの「交響曲」。安心して下さい。全曲演奏しても7分弱です。
ボッケリーニはシンフォニーも何曲も書いています。但し、後年の作曲家のそれと比べると遙かに規模は小さい。
全部で何曲あるか分からないのでしょう。通し番号は付いていないのです。
お聴きいただくのは、ボッケリーニ:交響曲全集 1に収録されています。
交響曲 ニ長調 G. 490としか書いてありません。全部で3楽章ですが、第一楽章が約3分。第二楽章が約2分。第三楽章が1分15秒ぐらいです。
ですので、続けて演奏します。明るい曲ですよ。
BoccheriniSymphonyDdurG490
これを聴くと、ボッケリーニといったら、「ああ、ボッケリーニのメヌエットの人ね。」で済ませては気の毒だと思いまして。
敢えて2時半まで書けて構成いたしました。
全部のCDを一度に買うわけにもいきませんから、まず、ストコフスキー編曲のNaxosの比較的安いのなど、
宜しいのではないかと思いますが、特定の楽器に関心がある方は勿論そちらを優先なさっても良いでしょう。
それでは、失礼します。
いつも、しつこいですけど、結構手間かけてますから、是非一票お願いします。
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