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2008年10月01日(水) |
【音楽】Fly Me to the Moon |
◆ちょうど1年前に、お聴き頂いて好評だったので。
最初に書いておきますが、つい先日、往年の日本の「歌謡曲」を載せ、今日はジャズを載せるのですが、
クラシックから転向した訳ではありません。たまたま、クラシック以外の曲を聴きたくなった時期が接近していただけです。
これからもクラシックはご紹介しますので、ご心配なく。
何故、"Fly Me to the Moon"か、というと、ちょうど1年前に偶々これを載せて(ココログはこちら)、
ご好評を頂いたのと、私自身、久しぶりに聴きたくなったからです。
この曲は有名なジャズのスタンダード・ナンバーですが(と思っていたのですが)、
ウィキペディアで調べたら、もともとは、スウィングしない三拍子の静かな曲なのですね。
それにしても、ウィキペディアの記事を読み、"Fly Me to the Moon"をカバーしている歌手・バンドが、
これほど多いとは驚きました。
◆昨年と、シナトラだけ重複しますが、それ以外は、別の歌手、バンドでお聴き頂きます。
前述の通り、非常に多く、内外の歌手・バンドがカバーしている曲ですけれど、やはり、Fly Me to the Moonが大ヒットしたのは、
フランク・シナトラが歌ってからです。ちょっとイントロが長すぎるんですけど、スウィング感がたまりません。
シナトラでまず、どうぞ。
ダウンロード Sinatra.mp3 (2909.8K)
専属のビッグバンドを持っていたシナトラですが、上手いっすねー。シナトラも、勿論いいですけど。
"In other words!"が何とも良いです。
次は、女性のジャズ・ヴォーカル。既に故人ですが、サラ・ボーン(Sarah Vaughan)という人です。
この方も第一人者ですが、"A Lover's Concerto"という、「バッハのメヌエット」をアレンジした曲で有名です。
ここだけ、クラシックになりますが、ちょっと原曲を。クラシック・アコーディオンの名手、御喜美江(みき・みえ)さんで。
ダウンロード MenuetBWV114Gdur.mp3 (2196.8K)
話が"Fly Me to the Moon"から逸れますが、この御喜美江さんはすごいんですよ。
もっと聴きたい方は、Accordion Bachに入ってます。
さてさて、このメヌエットをジャズというか、ポップスにアレンジして、大ヒットしたのが、サラ・ボーンの"A Lover's Concerto"
(ラバーズ・コンチェルト)です。Fly Me to the Moonの前にこれをどうぞ。
A Lover's Concerto
アレンジも、録音も古いんですが、雰囲気がいいですよね。
この、サラ・ボーンが歌った、"Fly Me to the Moon"です。シナトラと全然、雰囲気が異なります。
Fly Me to the Moon Sarah Vaughan
しっとりと歌っています。この人に限らず、アメリカのポップスとかジャズの歌手で有名になった人はやはり上手い。
少なくとも音程が今の日本の若い歌手とは比べものにならないぐらい、正確です。
しかし、日本の若い人でも"Fly Me to the Moon"を歌って上手い人がいました、宇多田ヒカルさんです。
アレンジは、如何にも今っぽいですけどね。それは、まあ、好みの問題で。
他の人と違って、宇多田ヒカルさんの"Fly Me to the Moon"が実は、全曲をちゃんと歌っている「正規」の型です。
どういうことかというと、みんな、"Fly Me to the Moon・・・"と歌い始めますが、この歌にはその前に序奏部があるのです。
本当の歌詞を全部載せておきます。宇多田ヒカルさんは次のとおり
(若干単語が違うところがありますが、それはシナトラもそうなんです)歌っている。却って珍しい例です。
Poets often use many words to say a simple thing.
簡単なことを伝えるために、詩人はいろいろな言葉を使う
It takes thought and time and rhyme to make a poem sing.
その詩を囁くために、思案して、時間をかけて、音を乗せる
With music and words I've been playing.
音楽と言葉を添えて、私はそうしよう
For you I have written a song
あなたのために私は歌を書いた
To be sure that you'll know what I'm saying,
私が何を言いたいのか、わかってくれると信じてる
I'll translate as I go along.
進むにつれて、解き明かしていくでしょう
(引用者注:多くはこのあとから歌い始めます)
Fly me to the moon
私を月へ連れてって
Let me sing among those stars
星々の間で歌わせて
Let me see what spring is like On Jupiter and Mars
木星や火星の春がどんな様子か私に見せて
In other words, hold my hand
つまりね、、、手をつないで
In other words, darling(baby) kiss me
つまりね、、、ねぇキスして
Fill my heart with song
歌が私の心を満たす
Let me sing for ever more
ずっと、もっと歌わせて
You are all I long for
あなただけが私にとって何ものにも代えられない、
All I worship and adore
あなただけが大切で尊いもの
In other words, please be true
つまり、「真実(ほんとう)にしてほしい」ってこと
In other words, I love you
言い換えると、、、「愛しています」
素直で美しい歌詞だと思います。
それでは、宇多田ヒカルさんの"Fly Me to the Moon"をどうぞ。
Fly Me to the Moon Utada
さて、最後は、歌ではなくて、器楽(インストゥルメンタル)です。
あたしゃ、知らなかったけど、東京ブラススタイルという、女性だけのバンドがあるのですね。
トランペット、トロンボーン、アルト・テナー・バリトンサックス、リズムセクションから編成されていて、公式サイトは何かチャラチャラしてますけど、
上手です。時折「おい、君、大丈夫かね?」になりかけるところがあるのですが、決して下手ではない。
各人、ちゃんと楽器の勉強をしていることは、間違い無い。デタラメな所はないです。
どうぞ。
東京ブラススタイル
と言うわけで、音楽を載せる日は、結構手間がかかるので日付が変わってしまいました。
明日でも、ゆっくりお聴き下さい。
それでは、失礼いたします。
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