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2004年10月01日(金) |
「社保庁汚職、頻繁にゴルフ接待…グアムにも2度」だというのに、 「今日から、社会保険料アップ」張り倒すぞこの野郎。 |
◆記事1:社保庁汚職、頻繁にゴルフ接待…グアムにも2度
社会保険庁の随意契約を巡る汚職事件で、同庁地方課長の渡辺俊之容疑者(56)(収賄容疑で逮捕)が情報機器販売会社「カワグチ技研」社長の川崎義幸容疑者(56)(贈賄容疑で逮捕)から、グアム島でのゴルフ旅行に招かれるなど、頻繁にゴルフ接待を受けていたことが、警視庁捜査2課の調べなどで29日わかった。
川崎容疑者が渡辺容疑者のために支出したゴルフ旅行費用の総額は100万円を超えていたとみられている。
調べによると、川崎容疑者は1998年にカワグチ技研を設立する以前も、印刷会社の社員として社保庁に出入りしており、2人は約20年前から面識があった。渡辺容疑者が、川崎容疑者から頻繁に接待を受けるようになったのは、愛知社会保険事務局長を経て、本庁の年金保険課長となった2002年4月ごろから。飲食接待のほか、数か月に1度の割合でゴルフ接待を受けていたという。
関係者によると、ゴルフには、渡辺容疑者のほかに、社保庁や厚生労働省の中堅幹部が同行することもあり、2002年夏と2003年初めには、グアム島に泊まりがけで出かけていたという。旅行費用のうち、少なくとも渡辺容疑者の分については全額、川崎容疑者が支払っていた。ゴルフ接待は、社保庁の無駄遣いや業者との癒着体質などが雑誌などで批判され始める2003年秋まで続けられたという。
川崎容疑者は、社保庁のノンキャリア職員の出世頭だった渡辺容疑者をゴルフ接待で抱き込むことで、社保庁との関係を深めようとしたとみて、捜査2課で両容疑者を追及している。 (読売新聞) - 9月29日14時48分更新
◆記事2:盆暮れの贈り物、100人以上 社保庁汚職で贈賄側社長
社会保険庁の機器調達をめぐる汚職事件で、贈賄容疑で逮捕されたカワグチ技研社長の川崎義幸容疑者(56)が、同庁の職員ら100人以上に年2回、付け届けをしていたことが関係者の話で分かった。
取引業者などからの贈り物を受け取ることを禁じた国家公務員倫理規定に抵触している疑いが強い。川崎社長は収賄側の地方課長(56)をはじめ職員にゴルフ接待を繰り返していたことが明らかになっており、社保庁との癒着ぶりが改めて浮き彫りになった。 (朝日新聞)(09/30 09:55)
◆記事3:<新年金制度>負担先行、改革遅れ
年金制度改革法のうち厚生年金部分が10月1日から施行され、現在サラリーマンが事業主と年収の13.58%を折半している厚生年金保険料は0.354ポイント上がり、13.934%となる。
新たな年金制度は、年金財政の改善とともに、国民の「年金不信」解消が目的だった
。
ところが、年金行政の実務を担う社会保険庁の改革はなかなか進まず、27日には同庁課長が国民年金の徴収業務にかかわる汚職容疑で逮捕された。
公的年金の空洞化対策など抜本改革を置き去りにしたままのスタートは、年金不信を増幅しかねない。
■不十分な空洞化対策
厚生年金の保険料率は、上限の18.30%に達する2017年度まで14年間連続で引き上げられる。この間、値上げのための法律改正は一切必要ないという、政府にとっては「打ち出の小づち」のような仕組みだ。
しかし、事業主負担を避けるため厚生年金への加入義務を逃れる企業が後を絶たず、厚生年金の空洞化がじわじわ進んでいる。
03年度の保険料収納率は97.94%。国民年金の63.4%に比べるとまだ高いが、適用事業所の数は前年度より1万社少ない162万社になった。厚生年金からの「水漏れ」を示すデータだ。
◆コメント:真面目に働いて、保険料を払う者ばかりがバカを見る世の中にすることを「構造改革」というのですか?総理?
社会保険庁に着いては、この度の収賄は、勿論けしからんのだが、私は4月26日に、社会保険庁による年金掛け金の流用が5兆6千億円に上ることを、民主党のながつま議員がすっぱ抜いたことを取り上げた。
衆議院の審議の模様を記録している衆議院TVの問題の箇所へのリンクを貼っておくので、お聴き頂きたい(Real Oneがあれば、聴けます)。
ながつま衆院議員の質疑の対して、坂口労働厚生大臣が、「話がだいぶ細かくなって参りましたが・・・」と云って、野次を浴びている。兆単位のカネが細かいのだというから、恐れ入る。
社会保険庁の役人共は、5兆6千億円を何に使ったか?
- 社会保険庁職員用マンション建設・整備費 18億6503万4000円(平成15年度〜16年度予算)
- 社会保険庁職員の健康診断費 2億5532万5000円(平成15年度〜16年度予算)
- 社会保険庁の公用車(乗用車のみ)の購入費 2億8637万1000円・247台(平成10年度〜14年度決算)
- 社会保険庁長官の交際費 125万円(平成10年度〜14年度決算)
- 社会保険庁の外国旅費 8581万5000円(平成10年度〜14年度決算)
無論、これは、ほんの一部にすぎない。怒る気力も消え失せる。
真面目に働き、強制的に社会保険料を徴収されていた国民を愚弄するにも、ほどがある。
こういうゆがみを正す方法をきちんと決めないまま、自公連立与党が、年金改革法案を強行採決してしまったがために、そして、国民やマスコミが本気で怒らないから、この法律は、今日から施行され、私たちが払わなければならない、保険料が少なくとも17年間にわたって、引き上げられてゆく。
保険料を納めない奴もけしからん。その分のツケが、サラリーマンなど、必ず払う人間に回ってきているのだ。
こんないい加減な制度を平気で見ていて、 何が、「聖域無き構造改革」だよ!この、バカ総理。
社会保険庁の改革のために、7月には損保ジャパンの副社長だった村瀬氏を長官に登用した。
一人で大丈夫か心配だったが、9月、かつての鬼検事で検事総長候補と云われながら、突然、検事をやめて福祉活動に転身した「さわやか福祉財団」の堀田力氏らが最高顧問に就任した。
堀田さんなら、収賄贈賄のからくり、裏表、役人の心理、全て分かっているから、これは、頼もしい。
◆朝日新聞が珍しく良いことを書いていた。
昨日の朝日新聞の社説は珍しく、良いことをいっていた。収賄した役人共は、本来ずっと安く買えた筈の商品なのに、贈賄業者から、高い値段で買っている。その差損は、国に損害を与えているのだから、損害賠償させろ、というのだ。
正論である。はっきり言って、今回の件も、役人の世界全体では、「あいつ、要領がわるいね。運も悪かったね。」というぐらいの認識しか、ないのではないか。一般人になぞらえて云えば、車を運転していて、40km制限の道路をたまたま空いていて60kmまで加速した途端に、ねずみ取りに引っかかった、というぐらいの意識なのではないか。
ここは、一つ、堀田さんたちに辣腕を振るって頂きたい。
2003年10月01日(水) プロ野球選手・監督を称えても、審判員の労をねぎらう人は、いない。
2002年10月01日(火) 「はしたない」