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2008年09月22日(月) |
【音楽】モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 ニ短調。お薦めCD。きれいですよ。 |
◆いい加減、金融危機は疲れました。明日は休日ですから、モーツァルトいきます。
モーツァルトは色々な楽器の協奏曲を書いていますが、数が断然多いのがピアノ協奏曲です。
全部で27曲も書いています。全て名曲といっていいと思いますが、特に後期・晩年の作品は非常な傑作ぞろいです。
私は、ここ数年、12月5日のモーツァルトの命日には自分の日記・ブログに、
モーツァルト頌という本から、古今の音楽家、作家、思想家その他がモーツァルトに寄せた賛辞の中で、気に入ったものを転載しています。
以前載せましたが、ブラームスの言葉を読んだ時には、私は非常に感銘しまして、一編で覚えました。
「モーツァルトのピアノ協奏曲のような『本当の』音楽の素晴らしさは、誰にでも分かるものではない。私たち如きの作曲がもてはやされるのは、そのおかげです」
というのです。ブラームス自身、天才ですが、天才がこれほど無条件に賛辞を惜しまないモーツァルトってのは、
一体、どういう人なんでしょう。私は、信仰を持ちませんし、普段は神の存在も信じませんが、
モーツァルトの傑作を聴いているときだけは、甚だ矛盾するのですが、何か人間を超える力の存在を想定したくなります。
◆内田光子さん独奏のピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466より第一楽章を聴いていただきます。
モーツァルトは、先日交響曲第25番を紹介したときにも書きましたが、長調が断然多いのです。
ピアノ協奏曲でも短調は20番と24番だけです。今日は20番の第一楽章を聴いていただきます。
CDジャケットの演奏時間を見ると約15分で、結構長いのですが、少なくとも私は美しさに聞き惚れてしまい、
長いと感じません(凡庸な作曲家の退屈な曲の15分は、殆ど拷問です)。
とは、いうものの、この曲、ピアノ・ソロが出てくるまでの前奏が長いのです。
本当はこういう事は邪道、と叱られるかも知れませんが、ピアノ・ソロの最初のところだけ、ちょっと聴いて下さい。
K.466 1st mov excerpt
ぞっとするほど、美しく、はかない。繊細で、透明で、悲しい。これが人間の創った音楽なのでしょうか。
しかし、ここだけ聴くのはやはり面白くないのです。前奏を聴いて、さあ、くるぞ、という所がないと。
モーツァルト作曲、ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466から第一楽章をどうぞ。
演奏は、ジェフリー・テイト指揮、イギリス室内管弦楽団。ソロは内田光子さんです。
Mozart Piano Concerto No.20 1st mov
内田光子さんは、2006年大晦日、ベルリン・フィルのジルベスター・コンサートで、ソリストに呼ばれ、20番を弾きました。
大変な名演で、流石のベルリンフィルのメンバーも、楽器を膝において、拍手喝采でした。最大級の賛辞です。
これ、本当は第一楽章だけじゃもったいないな。
CDはこちらです。これは、お買い得だと思います。
近いうちに、同じコンビで入れた、私が大変すきな、ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488も聴いていただく計画です。
それでは、今日はこの辺で。
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