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JIROの独断的日記
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2004年09月22日(水) 「小泉首相、国連演説 日本の常任理入り“宣言」 ニューヨーク・タイムズもワシントンポストも、L.A.タイムズも、無視。

◆記事1:小泉首相、国連演説 日本の常任理入り“宣言”

「ふさわしい貢献」支持求める

 【ニューヨーク=榊原智】小泉純一郎首相は二十一日夕(日本時間二十二日朝)、国連総会で演説し、「わが国の果たしてきた役割は、まさに安保理常任理事国となるのにふさわしい確固たる基盤をなすものと信じる」と述べ、日本の常任理事国入りに強い意欲を表明した。国連憲章の旧敵国条項の削除も要求し、安保理改革について「歴史的決断を行う時だ」と各国の支持を求めた。

 首相は英語で演説し、「平和は武力のみで達成できないとの信念で、わが国は積極的かつ独自の役割を果たしてきた。国連平和維持活動(PKO)に多くの資源を提供し、自衛隊は東ティモール、イラクで人道復興支援を行っている」と述べ、日本が積極的に国際貢献を行っていることを強調した。

 しかし、首相の「盟友」ブッシュ米大統領は、首脳会談で支持を表明したが、同日の国連演説では安保理改革に触れずじまい。どれほどの後押しが期待できるか判然としない。中国も、歴史認識問題を理由に慎重な姿勢を崩していない。

 日本の常任理事国入りは、「大国のプライド」を満たすものだけでなく、さきの大戦直後の国際秩序に基づく国連を改め、「今日の世界の現実を反映する」(首相)ことを目指す意義がある。(産経新聞) - 9月22日15時49分更新


◆記事2;「法の支配」で人命尊重を 国連総長、異例の米国批判

 

【ニューヨーク21日共同】第59回国連総会の一般演説が21日午前(日本時間同日夜)始まり、国連のアナン事務総長は冒頭、「世界の至る所で法の支配が危機に直面している」として戦後の混乱が続くイラクなどを例に挙げながら、罪のない人々の生命が奪われている惨状について警告。「法の支配」の重要性を繰り返すことで、イラク戦争へと突き進んだブッシュ米政権を間接的に批判した。 国連総会での事務総長による米国批判は極めて異例。

 安全保障理事会改革については、国連が直面する問題や脅威に対処するために昨年設置した高級諮問委員会が今年末までに報告書を提出すると述べ「公平かつ効果的ではないと多くの人々が感じている安全保障理事会を強化する余地がある」と指摘した。

 事務総長は法が無視された例を挙げ「イラクでは恥ずべき虐待を目にした」と、米兵による虐待問題にも言及した。(共同通信) - 9月22日0時38分更新


◆記事3:米大統領、国連総会でイラク戦争を正当化

 

[国連 21日 ロイター] ブッシュ米大統領は国連総会で演説し、イラク戦争を正当化、世界各国の指導者に対してフセイン政権崩壊後のイラクの民主化への協力を求めた。さらに、イラクの武装勢力に対しては断固退かない考えを示した

イラクが大量破壊兵器を保有しているとして、国連安全保障理事会の支持を得ないまま、2003年にイラク戦争に踏み切ったことについて、大統領から謝罪の表明はなかった。大量破壊兵器は、発見されていない。

大統領は反対に、イラクに対し国連決議に従わなければ重大な結末を招くと警告することを全会一致で決議しながら、その警告を実行に移すために、国連総会が米国主導の多国籍軍に参加する決定をしなかった点を指摘。「平和のために重大な結末を招くと警告したのなら、重大な結末がなければならない」と強調した。(ロイター) - 9月22日9時2分更新


◆コメント:小泉さんは大得意だったのかも知れないが、誰も聴いていなかったのではないか。

 

小泉さんの英語は、まずい。国連総会での演説としては、冷や汗が出るほど、下手で、恥ずかしい。

国連の公用語は、英語、スペイン語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語である。シラクはフランス語で、プーチンはロシア後で、演説する。しかし、公用語で演説しなければならないという規定があるとしたら、不公平だ。もともと国連は不公平だが。

小泉首相は国連改革、日本の常任理事国入りを訴えるのであれば、敢えて日本語で演説し、通訳を用いた方が良かったと思う。あんな下手な発音では、逆効果だ。バカにされる。

 こんな事は、本質的な問題ではない、と思う方もおられよう。しかし、言葉は重要なのだ。

小泉さんの英語は多分、出席者の多くにとって、殆ど何を言っているのか分からなかったと思われる。ああいう、単語ごとにブツブツと切れるような話し方は、最も、「非英語的な」音声である。

 発音など、最低限、通じれば良いではないか、という意見もあるが、やはり変な発音は、ネイティブにとっては滑稽なのである。逆の言い方をすると、ホンの2〜3語のセンテンスでも、発音が良いと、アメリカ人や英国人は、すかさず「貴方、英語がうまいねえ」というのである。


◆誰も、日本のことなど考えていない。ブッシュだって、全然応援しなかったでしょう?

 念のため、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、ロサンゼルスタイムズのサイトで、トップページと国際面を見てきたが、Koizumiのことなど、誰も書いていない。全然、蚊帳の外だ。

 これらの新聞で大きく取り上げられているのは、記事2と記事3に関することだ。つまり、先日BBCに対して、「イラク戦争は違法」と断言した国連事務総長が、国連総会で、再び米国を批判するという、異例の発言を行ったのに対して、ブッシュ大統領は、相も変わらず「米国は正しい」の一点張りで、国連事務総長と米国大統領が国連でこれほどはっきり対峙したことにより、緊張感が生じている。日本どころではない、というのが、多分国連とアメリカの本音である。

 アメリカが如何に当てにならぬかよく分かるだろう。

 私はその行為は間違っていると言い続けているが、兎に角、小泉首相はイラク戦争の初めからずーっとブッシュを支持すると言い続けて、金を出して、新しい法律を作って、無理矢理自衛隊を派遣したわけである。しかし、ブッシュはそれぐらい当たり前だと思っているのであろう。

 日米同盟が重要だと云うけれども、有事の際、果たして、本当に在日アメリカ軍が日本を守ろうとするか、怪しいものだ。なんだかんだ理由をつけて、出動を遅らせて、日本が壊滅的打撃を受けるまで、ヘラヘラ見ている可能性は十分にある。

 アーミテージ国務副長官は昨年少なくとも2回、「日本への攻撃は、アメリカ本土への攻撃と見なす」と発言している。

 頼もしく思いますか?よく読んで下さい。「アメリカは日本への攻撃を必ず防ぐ」、とは、決して云わないでしょう。日本にノドンかなんか知らないけど落っこちて、死人が出たら、仕返しの手伝いはしてやるよ、と言うぐらいのもの。

 アメリカの顔色など気にしないで主権国家として、独自の防空体制を構築すればよいのではないだろうか。常任理事国になるときっと、アメリカが「常任理事国になったからには、憲法改正して、いつでも多国籍軍に参加できる空軍をもたなければいけないね。」と云ってくる。

 事実、今の国連憲章の規定では常任理事国は空軍を持っていることが、必要条件なのだ。

 日本を軍国化したい人は、だからこそ、まず、イラクでも何でも出かけて、多国籍軍に参加して、武器を使用して、実績を作らねば、とバカなことを云う。


◆武力で平和は実現しないということに、いい加減、人間は気がつかないかね?

 

人類は、いい加減に、武力の無意味を理解すべきだ。各国が武器を増やせば、世界は平和になりますか?ロシアは核兵器を持っているが、内部では先日のようにチェチェン紛争で大勢人が死んだ。

 イスラエルもアメリカの援助を受けて、毎日パレスチナ人を殺しているが、いっこうにアラブ・イスラエル紛争が解決する気配はない。

 武力の行使は、人間を興奮させ、段々エスカレートし、行為は残虐化し、憎悪だけが膨らんでゆく。

 小泉首相も要するに、日本が常任理事国入りすれば、名宰相として歴史に名前が残る。目的はそれだけだ。国際平和などに関心は無く、私欲が丸見えである。私欲の為に日本の平和を犠牲にして貰っては、困る。


2003年09月22日(月) .「政治家」は誰でもいい。「政治」が問題なのだ。
2002年09月22日(日) 忘れっぽさ

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