JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:<療養病床>削減を断念「25万床維持必要」 厚労省(5月24日15時0分配信 毎日新聞) 長期入院する慢性病の高齢者向け施設である医療型「療養病床」(25万床)を11年度末までに4割減らす計画について、 ◆コメント:この記事をよく読むと、厚労省はとんでもないことをしていることが分かる。 いいですか。医療行政、本当にいい加減ですよ。 政府は06年2月、「入院している人の半分は治療の必要がない」として、当時38万床あった病床のうち介護型療養病床(13万床)を全廃し、 06年2月、「入院している人の半分は治療の必要がない」としてとあるが、「半分は治療の必要がない」とした根拠は何だったのか。 必要の無いケースも中にはあっただろうが、それがちょうど全体のぴったり半分である訳がない。 要するに、「半分ぐらいはいらねえんじゃないの?」といういい加減な、「見通し」だろう。 その結果、 しかし一連の病床削減策は、入院先を求めて住み慣れた地域をやむなく離れたり、自宅にお年寄りを引き取った家族が介護に悲鳴を上げるケースなどを生んだ。 いきなり、介護型療養病床を全廃したら、こういうことが起きるのは、目に見えている。 このように、「これを実行したら困る人が出る」ことを承知しながら、本当に実行するのが厚労省の施策にたびたび見られる傾向である。 それで、余りにも国民の不満の声が高まったので、泡を食って、 厚労省は07年4月、医療型療養病床のうち回復期リハビリ病棟(2万床)を削減対象から外したうえで、 これは、何を意味するか。 前述したとおり、「入院している人の半分は治療の必要がない。」と宣言した時点では、調査していなかった。ということですよ。 最初から、入院している人の実態を調査すれば、22万の療養病床が必要であることが、分かった筈である。 毎日新聞は、事実を淡々と書いているが、それが大問題であることを強調するべきなのだ。全く役に立たねえな。 新聞が書かないから、私が書く。 序でに書き加えるならば、この件とか、後期高齢者医療制度とか厚労省の医療費の国庫負担削減に向けた強い姿勢は、 紛れもなく小泉純一郎元首相の置きみやげである。奴が厚労相になったとき、各種健保の窓口本人負担が1割から2割になった。 首相のときに、2割から3割になった。このときは、当時の坂口厚生労働大臣が、健康保険財政には余裕があるからその必要はない、 と反対したのに、上げたのである。とにかく、小泉はコイズムという本を読むと分かるが、医療費の国庫負担を引き下げたくて仕方がない人間なのである。 どうしてここまでムキになるのか、それは分からない。ただ、小泉政権時代に方針として打ち出したことがそのまま安倍晋三→福田康夫に、 引き継がれている。福田康夫に、「どうしても後期高齢者医療制度が必要である理由を合理的に説明せよ」と尋ねても、 多分、説明出来ないだろう。 結論。今の医療費の国庫負担削減を目的とする諸制度改悪は、合理性が無いものが殆どだ、と見ていい。 第一「国庫」の財源は何ですか?税金でしょ?その税金を納めている国民が困るような税金の使用方法(必要なところに使わないこと)が、 認められて良いはずがない。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2007年05月24日(木) 「温暖化ガス、50年までに半減=世界全体で−安倍首相が提案」←いつまで経っても不正確な報道
JIRO
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