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JIROの独断的日記
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2008年03月10日(月) 「<新銀行東京>旧経営陣に責任押し付け」←究極的には石原慎太郎に責任があるに決まっているだろう。

◆記事:<新銀行東京>旧経営陣に責任押し付け(3月10日20時53分配信 毎日新聞)

「責任は(旧)経営陣の運営にある」。破綻(はたん)寸前に追い込まれ、

都に400億円もの追加出資を求める新銀行東京(東京都千代田区)の津島隆一代表執行役は、

10日に都庁で行った2時間以上にわたる会見で、繰り返しこう強調した。

津島氏は設立時、都側の担当者として計画作成に携わりながら、今回の新銀行の調査委員長にも名を連ねる。

この日公表した調査報告書には、設立までの計画の妥当性を検証する部分は見当たらなかった。

「業績不振のため東京都に対し追加出資の要請に至ったことに対し、株主、都民の皆様に心からおわび申し上げます」。

記者会見の冒頭、津島氏ら現経営陣は深々と頭を下げて謝罪した。

津島氏は昨年11月、都港湾局長から代表執行役に就任した。05年4月の開業前に都職員として新銀行設立本部長を務め、

04年2月に都が公表した銀行の業務運営指針「マスタープラン」作成に携わった。

プランづくりには専門家も加わり、メンバーには開業当初の銀行執行役らも含まれ、「私は同志と思っていた」と振り返った。

経営悪化後の新銀行を見て「マスタープランと随分違っていて残念。一番悔しい」と語った。

一方で、会見では仁司泰正・元代表執行役ら発足時の旧経営陣の責任を強調した。

「いくら形を作っても、実際に運営する経営者が趣旨を生かさなければ目的は達せられない。マスタープランの良さを生かせなかった」とあくまで運営を問題視。

プランについては「間違っていなかった」と自信も示した。

調査委員会は、津島氏と、同じく都から出向している岡田至(いたる)執行役に弁護士1人という構成。

マスタープランを課題にした視点からの調査をしていないにもかかわらず、「一つ一つの事実を積み上げた」と客観性を主張した。

さらに、設立本部長、現代表、調査委の3役を兼任することについて「矛盾ではないか」と問われると、

津島氏は「私の役割は銀行を再建し、中小企業支援の目標を実現すること。矛盾は感じない」と語気を強めた。


◆コメント:素人に銀行経営なんかできやしないのだ。

新銀行東京とは、2003年に東京都知事・石原慎太郎の肝煎り、というか、鶴の一声で誕生したような銀行である。

初代の代表執行役(この銀行は「頭取」といわない)の仁司泰正はトヨタ自動車出身でアメリカやヨーロッパで営業の指揮を取っていた、

丸々「クルマ屋」である。そんな素人に銀行屋が出来るわけがない。


改めて書くまでも無いが、銀行というのは、「金貸し」で有り体にいえば、カネを扱う汚い商売なのだ。

その替わり、今は3大メガバンクに統合されてしまったが、老舗の三菱、住友、三井、三和などには、100年も蓄積されたノウハウ、

「金貸しとしてのノウハウ」があったわけである。

そんな連中でも90年代にはバブルに乗じて過剰融資をし、大量の不良債権を抱える、というドジを踏み、後始末にえらく苦労した。


銀行屋は、汚れ仕事だがそれなりの知識と経験が必要なのに、繰り返すが、初代の代表執行役(頭取)は、元クルマ屋だった。

ところが、記事にも書いてあるが、「新銀行東京」の設立計画には、今日、記者会見した現在の代表執行役、津島隆一も加わっていたのである。

今の「新銀行東京」の経営不振の責任は、初代代表執行役にある、というのならば、それを選んだ自分、さらには全てに責任を負う、

石原慎太郎の責任じゃないか。

現・代表執行役、津島隆一が旧経営陣に責任をなすりつけたがるのも経歴を見ると納得がゆく。

元、都港湾局長だってさ。ヤクニンですよ。ヤクニン。ヤクニンの人生の目的ってのは、「責任から逃れること」だからね。

今日の記者会見では、旧経営陣への責任転嫁に全身全霊を捧げていたね。

しかしながら、繰り返すように、設立時の責任と現在の不良債権を回収出来ない事に関しては、現在の最高責任者、津島隆一氏に

責任があることは、いうまでも無い。みっともない。

また、石原慎太郎は、記者会見で他人事のような、例に寄って傲岸不遜な態度で、答えていたが、

高い都民税を取りやがって。素人に銀行屋をやらせて約300億も焦げ付かせたということは、税金をドブに捨てたようなものなのだから、

この銀行の「産みの親」として都民に謝罪するべきだ。

と、私は思います。

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