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2007年12月16日(日) |
<海自情報流出>3等海佐を送検 神奈川県警/名寄せ難航の1975万件「紙台帳で訂正可能」 |
◆記事:<海自情報流出>3等海佐を送検 神奈川県警 (12月14日11時39分配信 毎日新聞)
海上自衛隊内で秘匿性の高い「特別防衛秘密」(特防秘)のイージス艦情報が流出した事件で、
神奈川県警と海自警務隊は14日、日米秘密保護法違反容疑で逮捕した横須賀基地業務隊3等海佐、松内純隆容疑者(34)を横浜地検に送検した。
調べでは、流出した情報は松内容疑者が01年9月〜03年4月に在籍していたプログラム業務隊(現・艦艇開発隊)内の共用パソコンに保存されていた。
隊員はパソコンをLAN(企業内情報通信網)でつなけば、自由に閲覧できたという。
県警などは流出した情報は共用パソコンから持ち出された疑いがあるとみて捜査を進める。
松内容疑者は02年8月ごろ、海自第1術科学校(広島県)の元教官の3佐(43)に情報を渡した疑いが持たれているが、
3佐には口頭で「取り扱いに注意してほしい」と伝えただけだったという。
◆コメント:情報漏洩の事実は分かっているのだからそれによって想定される被害を防衛相は国民に説明するべきだ。
以前、書いたので簡単に記すが、イージス艦は高度・広範囲に亘る情報収集能と、多様な防衛ミサイルを発射する能力と、一度に10のミサイルが
飛んできても撃ち落とせる能力などを持った、ハイ・テクノロジーのカタマリのような船。
世界で、アメリカ、日本、スペイン、ノルウェー、韓国(来年)しか持っていない。
日本は四隻保有しているが、それは四隻で日本の領域をカバーできてしまうからである。
建造費は、一隻当たり約1,300億円である。建造費は税金で賄われている。
日本は憲法9条により、武力行使をこちらから行わないのだから、そのかわり、守りは厳重にしておくのが当然。
その守りの要、イージス艦の情報が世界中にばらまかれたというのだから、ただ事じゃないのだが、
日本人は、全然関心がない。
情報漏洩した当事者と漏洩ルートはもう分かったから、防衛省も、それを取材する新聞も、
この大失態が、日本の防衛に如何なる脅威をもたらす可能性があるのか、それを説明して貰いたい。
◆記事:名寄せ難航の1975万件「紙台帳で訂正可能」・検証委座長(日経 13日 23:31)
総務省の年金記録問題検証委員会の松尾邦弘座長(前検事総長)は13日、日本記者クラブで記者会見し、
社会保険庁による名寄せ作業が難航している1975万件の年金記録について「市町村などが保管する紙台帳の記録まで追えば、相当数を記録訂正できる」との認識を示した。
1975万件は基礎年金番号に統合されずに宙に浮いている5000万件の年金記録の約4割にあたる。
入力時の漢字変換ミスなど記録に不備があり、持ち主特定に時間がかかっている。
松尾座長はこの数値について「検証委がまとめた最終報告書のサンプル調査で特定困難とした38.5%に近い数値」と語った。
その上で「手間暇を注入すれば、相当量の(記録)統合が可能。国として最後の1人まで統合すると言明しており、そういう努力を払うと理解する」と述べた。
市町村に残る紙媒体のほか、磁気テープ、オンライン化された記録などを洗うことで「できるだけ多く統合されることを祈る」と統合作業の継続を促した。
◆コメント:やはり、「困難」なだけではないか。
私はこのニュースの2日前、「年金記録、1975万件は持ち主特定困難」←「困難」なだけだろ?死ぬ気でやれよ。(ココログはこちら)
と題する一文を載せたが、そこで書いたとおりである。
前回私は、「持ち主特定困難」というのは、どうせ社保庁の職員が面倒くさくなって、「もう無理です」と言っているだけに違いない
と踏んで書いたのだ。役人のいうことをそのまま国民に発表する舛添厚労相のいい加減さにも呆れる。
記事のとおり、まだ、5,000万件というのは、とりあえず(デタラメに)コンピューターに入力された年金記録のうち、
だれのものか特定できていない、明細の件数だ。
それ以外に、そもそもコンピューターに入力していない紙台帳で捨てていないものが相当数存在するというのが、
検証委員会座長の見解であり、これは、年金問題を長年追いかけてきた、長妻昭議員が調べ、主張するところと一致している。
いくら手間がかかろうが、面倒くさかろうが、辛かろうが、それは、杜撰な年金口座の管理をしてきた自らが招いた結果なのだから、
社会保険庁職員は、全件照合するまで死ぬ気で作業をしなければならない。当たり前過ぎる話だ。
ところで、社会保険庁職員は、驚いたことに、冬のボーナスを受け取ったらしい。
これらのことについて、「どうせ、そうだろうと思った」とか、「初めから分かっていた」と賢しげなことを言っちゃダメですよ。
日本人が何でもすぐ忘れる性質をもっているのは、「為政者」から言えばひじょうに都合が良い。
一度頭を下げて、ほとぼりが冷めるのを待てば、どんな不正も騒がれなくなる、というのが彼らの経験則なのだから。
だから、私は、同じニュースを何度も何度も、書いているのだ。
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