JIROの独断的日記
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2002年12月16日(月) |
「殺されるのが怖くて女王が務まりますか」(エリザベス女王) |
ずっと以前、英国のエリザベス女王が来日したときに、日本側の警備があまりに物々しいのを見て、女王自身が言った言葉である。これを見て、はっとした。なるほど、それぐらいの覚悟が必要なものなのか。
これは「女王」を「有名人」に入れ替えてもいいと思う。テレビなどで有名になればなるほど、変な奴に狙われる可能性は高くなる。事実、正気とはおもわれない「ファン」に襲われた芸能人は多い。山口百恵なんか、芸能界を引退してずいぶん経った頃に、自宅で強盗に襲われた。自宅前で見知らぬ男が待ち伏せしていて、帰宅時に刺し殺された地方局の女性アナウンサーもいる。
有名になりたい、という動機で芸能人やアナウンサーに憧れる人は多いが、タレントや役者として成功することは、不特定多数に顔を知られるということを意味する。その数が増えるほど、危険は増大する。有名になり高収入を得て、世間でちやほやされるためには、相応ののリスクを覚悟しなければならないのである。売れているタレントが自由に独りで人ごみを歩くことが無いのは、それを承知しているからだ。
今日、タレント28人が、「プライバシーを暴露された」として、写真投稿雑誌を提訴した。これぐらいの数のタレントが結束して原告団になった裁判というのは初めてのことで、多分、何らかの損害賠償請求は認められるであろう。しかし、有名人に付きまとうリスクはこれからも、変わらないだろう。
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