白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2014年01月25日(土) 一連の詳細【その4】

昨日の続き。

民事再生による身売り先のIT関連会社から内定を保留され、本業を引き継ぎ会社との面接もパッっとしなかった夫だが、それでも解雇されていない間は社員として通常業務に当たらねばならず、失意の翌日も夫は普通に出勤していった。私も娘も通常モード。

私は娘を送り出した後、郵便が届かないかとドキドキしながら待機。もし不採用通知が来たら夫を迎えに行かねばならぬと鼻息を荒くしていたら、夫からスマホにメッセージが。「IT関連会社から内定出ました。こちらから断らない限り決定です。失業回避しました」一気に気が抜けたのは言うまでもない。経緯は分からないけれど、とりあえずホッっとした。

そして夜。帰宅した夫から詳しい報告が。

IT関連会社の社長が直接面接してくれたとのこと。『プロフェッショナル仕事流儀』とか『ソロモンの壷』とかに出てきそうな感じのモチベーションの高い人で「我々は君たちを奴隷にするつもりはない!」とかなんとか。今までも夫の会社のようなパターンで業務を引き継いできた経験があるけれど、そこから引っ張ってきた人達を請負、出向のようなポジションに行かせた事はないので、安心して来て欲しいとのこと。

素晴らしい! 実に素晴らしい!

……と思いきや、蓋を開けてみると、そんなに素晴らしい話でもなかった。年収は昨年度と同じ額を保障するとのこと。ただし、これがクセモノ。ここの会社は今どき流行りの年棒制。しかも退職金制度は無い。夫の会社は日本の会社にありがちな給与体系。業務の悪化により、ここ何年もボーナスは1円も出ておらず、夫の昨年度の年収は固定給のみ。残業代だってまともに出てはいないのだ。

しかし私が雇用する側でも同じ待遇を提示すると思う。「今まで、それだけの給与で文句も言わずに働いてきたんだから問題無いだろ? 失業するよりマシだろ?」って話だ。こちらは拾ってもらうのだし、新しい会社に対しては何の貢献もしていないし文句を言える立場ではない。

夫としても待遇面では納得出来てはいないようなのだけど、とりあえず2月から失業という心配だけはしなくても良いので、内定を出してくれた会社のお世話になる決意をしたらしい。ただし転職活動は今まで通り続けていくとのこと。夫は書類上、今月末で退職して来月から新しい会社に入社する形になるけれど、残務処理や受け入れ先の都合もあって、しばらくは今の会社で仕事をすることになる。

こう言う話の顛末ってドラマや小説だと逆転勝利がお約束だけど、現実はなかなかそうもいかない。最悪の事態はまぬがれたものの微妙なところに着地した。これから先も、ひと波乱ふた波乱ありそうだけど、その都度頑張っていかねばなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2012年01月25日(水) 保育参観。粕汁。
2011年01月25日(火) 夫とF
2010年01月25日(月) 石垣島ラー油とか色々。
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2002年01月25日(金) それもまた、盲目的な愛なのです。

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