白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2014年01月24日(金) 一連の詳細【その3】

昨日の続き。

民事再生で身売りしたIT関連の会社から採用を保留された夫。本業を引き継ぐ会社の面接を受ける事になった。

面接の日の晩、夫は「ごめん。俺、マジで失業するかも知れない」と帰ってきた。なんでも面接官は身売り先の人事の人で専門的な事は分からない人だったらしい。夫は一応「自分はこの会社で必要な人間ですよ〜」なアピールをしたそうだけど、全く手応えが無かったとのこと。夫を含め、同じ部署のSE軍団の面子は皆そんな感じだったらしく、モヤモヤしたまま結果は後日と言うことに。しかも肝心の結果は郵送で送られてくるとのこと。

「ちょ! 結果は口頭で言ってくれないのかよ?」と驚いてしまった。民事再生後、社員は形の上で一旦全員解雇になるけれど「身売り先の会社で頑張ってください」って事になっている。なので身売り先からの不採用は事実上の解雇通告に他ならない。雇用する側もされる側も色々な思いがあるだろうけれど、せめて首を切るなら上司の口から言って欲しいと思うのだけど、紙切れ1枚でサヨウナラだなんて。

会社が潰れるって、そう言う事。なので文句を言っても仕方がない。

仕方がないと頭では分かっていても人間だもの。気持ちの上では納得出来ない。「明日から失業して食べるのが大変」って事実がキツイのもそうだけど、マザー・テレサの名言『この世の最大の不幸は、貧しさや病ではありません。誰からも自分は必要とされていないと感じることです』って言葉に示されるように「お前は会社から必要とされてないんだよ」と言われるのがキツイのだ。夫は物凄く有能な人間では無かったかも知れないけれど、今まで会社に尽くしてきたし、無能だとも思えない。

私は夫に「もし不採用通知が届いたら、実家の車借りて会社まで迎えに行くから」と言った。

紙切れ1枚で首を切られたとしたら、もうそれ以上尽くす事はないのだ。解雇日までの勤務日は、溜まりに溜まった有給休暇を消化してしまえば良い。追い出される人間に後の事など考える必要は無いのだ。引き継ぎなんて知ったこっちゃない。もし不採用だったら、その場で仕事やめて帰宅。その日の晩は家族で豪勢に外食でもしようじゃないか……って事になった。

まぁ。そんな景気の良い事はさておき。本当に失業となれば、どうしようかって相談もした。夫が再就職先を探すのは勿論の事だけど、家の貯金が目減りするのは辛いので、私も速攻働きたい。娘の幼稚園の事もあるし、夫だって就職活動があるので、夜の仕事がいいかなぁ……なんて考えていた。夜の仕事と言っても41歳のオバチャンである。スナックで働くとかいう方向じゃなくて、深夜のファミレスとか居酒屋とか。

そんなこんなで夫婦でドン底感で一杯になったのは、ついこの間のこと。心の中では悶々と色々な感情が渦巻いていたのだけれど、日常生活は淡々と続いていく訳で、寝室に行けば娘が天下泰平で眠っていて「頑張らなきゃなぁ」って気持ちになるのだった。話はまだ続くのだけど、長くなるので続きは明日以降……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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2008年01月24日(木) 白木蓮と雪
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2002年01月24日(木) 今日の日記は去り行く人に捧げます。

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