最近、巷ではスーパーのレジ袋を使わない方向に進んでいるようだが良いことだなぁ…と思う。
私はもっぱら袋持参派。スーパーへ行く時は籠にピッタリ収まるビニールバッグを愛用している。通勤鞄のポケットに100均で買ったビニールのバッグを忍ばせているので、会社帰りの買い物もレジ袋は貰わない。レジ袋はゴミ箱にかぶせたりして、それなりに利用方法はあるけれど、大量にいる訳ではないのだもの。捨てる物をわざわざ貰うのは勿体無いと思うのだ。
スーパーのレジ袋と同じくらい……むしろそれ以上に勿体無いと思うのは、書店で付けてくれる本のカバーと買った本を入れる袋だ。カバーについては「本を汚したくないのでカバーはかける派」という人もいるので、ひとくくりには言えないけれど「本のカバーは剥いちゃう派」の人間にとっては邪魔でしかないのだ。「カバーいりません」と言うと袋に入れてくれるし「袋いりません」と言うとカバーをかけてくれるので、最近は「カバーも袋もいりません」と言うようにしている。
しかし「カバーも袋もいりません」と言うのは、ちょっと勇気がいる。「ありがとうございます」とニッコリ返してくれる店員さんなら良いのだけれど、不思議な生き物でも見るかのような目で「……えっ。あっ…」とか言われると、悪いことをしたような気分になってしまうのだ。
私は取り立ててエコロジストでは無いのだけれど、通勤で読む本のカバーなど駅のホームで剥いて捨ててしまうのになぁ……と思うと、ついつい「カバーも袋もいりません」と言ってしまうのだ。そして、レジで少し恥ずかしい思いをする。
今日は手持ちの本を通勤の往時で読みきってしまったので、午後から社用で出掛ける際に近くの本屋に立ち寄って文庫本を1冊購入した。「カバーも袋もいりません」と言ったらサラリと「ありがとうございます」と返ってきたので、するっとレジを後にした。ちょっと良い気分だった。
ちょっと恥ずかしい思いをしても手持ちの鞄に本が納まる場合は、今後も「カバーも袋もいりません」と言おうと思う。ちなみに今日買った本は移動中に読んでしまったので、明日はまた新しい本を読むことになる。面白い作品だと良いのになぁ……と期待しつつ今日の日記はこれにてオシマイ。