今日は久しぶりに手書きの手紙を書いた。
と言うのも、小学生自体かお付き合いがある友人のお母様から「娘さんに」と図書券を戴いたのだ。年賀状に「今春から小学生になります」と書いたのを見て「ほんの気持ちだけお祝いさせてください」と送ってくださった。
友人からではなく、友人のお母様からと言うのには事情がある。友人は重度の四肢麻痺があって自由に手紙が書けないのだ。彼女が人と会話する時は五十音表を利用している。友人とは小学校と支援学校(当時は養護学校と言った)の交流会で知り合った。趣味が似ていたことから、文通したり、たまに遊びに行ったりしたものだけど、彼女のお父様の定年退職を機に田舎に引っ越してしまって、かれこれ20年近く会っていない。結婚するまではちょくちょく手紙のやりとりがあったけれど、娘が生まれてからは年賀状だけの付き合いになっている。
お母様からは長い長い手紙を戴いた。「小学校の時に出会って、その娘さんが小学校に入学するなんて」と言うような事が書かれてあった。
私にとって友人との出会いは「ほんの少し前」のような気がしているのに、よくよく考えてみるとかれこれ30年ほど前の事だ。今ではすっかり年賀状だけの付き合いになってしまっているけれど30年も途切れる事なく続いているって凄い事だと思う。
お礼状をかねて近況を書いた手紙を送った。お返しが気になるところだけど「気をつかわずに貰ってください」とあったので、少し間を開けて、どこかに出掛け時に友人の好きなお菓子でも贈ろうかと思っている。
30年前の自分を思い返してみたけれど、本質的な部分では今の自分と変わらない。それなのに身体は確実に老いていて、図太く強くなっている。変わらないと思っているのは自分だけなのかも知れない。
今の私は自分の周囲の事で手一杯で彼女に会いに行く余裕は無い。だけど、またいつか会いたいなぁ……と思う。私がオバサンになったように、彼女もオバサンになっているだろう。もしかしたら次に会う時はオバサンを通り越してお婆さんかも知れない。それでも良いから再会出来たらいいのになぁ……と思いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。