白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2012年11月20日(火) 柿の種リターンズ。

昨日、朝食のデザートに柿を食べていたら、めずらしく種が出てきた。

昨年、娘は最寄りの公園に柿の種を植えた。しかし柿は育つどころか芽も出なかった。娘はたいそうがっかりして「また植える!」と息巻いていたのだけれど、柿の種って意外と手に入らないもので、その話はすっかり立ち消えになっていたにも関わらず、柿の種をゲットしてしまったのだ。当然ながら「柿を育てる!」と言う話になった。

「私が幼稚園に行っている間、お母さんが柿のお世話してね」と娘。「お母さんはお家の用事があるから、柿のお世話は出来ないよ」と言うと、夫が「それじゃあ、公園から土をもらってきて何か空いている容器に入れて、お家で育てたらどうかな」と提案してくれた。そして娘は幼稚園から帰るなりヨーグルトのカップを持って公園に行き、柿の種を植えた。

「お母さんは柿を育てるコツを知ってる?」と娘。「お母さんは柿を育てた事がないからねぇ」と私。すると娘は「じゃあ、お婆ちゃんに電話して聞いてみるね」と言い出した。義母は柿農家の娘で、結婚して専業主婦になったけれど夫の実家には柿の木が2本もある。義母は孫娘の電話に感激して、丁寧に「柿の育て方」を指南してくれた。

流石に義母も種から柿を育てた事は無いらしいのだけど、果物の種は食べてすぐ植えるよりも、少し乾燥させて半年くらい暗い場所に寝かせておいて、春になってから撒いたら良いのではないか……とのこと。その時の世話の仕方も義母は丁寧に教えてくれた。娘はすっかりその気になって、電話の後で自分の自由帳に「おいしいかきをそだてるこつ たねをかわかす」なんて事を書いて、その横に柿の絵まで描いていた。

娘が楽しんでくれているのは嬉しいけれど……もし本当に芽がて出て育っちゃったらどうしよう? 昨年、最寄りの公園に種を植えたのは「芽が出ない」のが前提だった。公園は公共の施設なので勝手に何か植えるのは御法度。義母は「大きくなってきたら植木鉢ではなくて広いところに植え替えなさいね」と娘に話していたけれど、我が家には庭どころか園芸をする土のスペースさえ無い。ゴムの木程度の大きさくらいなら家で育てることが出来るだろうけれど、もしもちゃんと育ってしまったら大変なことになる。子どもの頃に「大好きな果物の種を植えて果物の木を育てる!」と言うのは誰もが通る道だし、それはたいてい達成しないのだけど、今回は専門家の指南付きなので「まさか!」なんて事があるかも知れない。

娘の失敗を願う訳ではないけれど「もし育ってしまったら」と思うと複雑な心境だ。万が一の時は夫の実家の庭に移住させてもらうしかないかなぁ……。もちろん、まだ育つと決まった訳ではないのだし、柿がそこまで成長するには随分と時間がかかるのだけど。

8年後、この日記が続いていて、娘の柿が実を結ぶことがあったとしたら、報告させていただきます。

そんなこんなで昨日は朝から晩まで我が家は柿の話題で持ちきりだった。桃栗三年柿八年。娘の柿が実を結ぶ頃、娘は中学生になっている。果たして柿の行く末やいかに……って事て今日の日記はこれにてオシマイ。

本日のお弁当。フリカケおにぎり、カニ&イカソーセージ、魚フライ、長芋のごま醤油炒め、ほうれん草とコーンと人参のバター炒め、黒豆、蜜柑(別容器)。久しぶりに飾り切りをしたら大量の失敗作が出来てしまった。失敗作はスタッフが美味しく戴きました。







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