大人になって新しく友人を作るのは難しいと言われるけれど、実にその通りだとつくづく思う。
例えば…昨日の日記に書いたMさんについてだと「こうした方がいいんじゃない?」って思うことが沢山ある。だけど「それってお節介だよねぇ。ここまで突っ込んだ事を言えるのは余程の友人か身内だよねぇ」などと思って躊躇してしまうのだ。これは相手がMさんに限った事ではなくて、年齢を重ねるごとに長年付き合っている友人でさえ本音で話をするのが難しくなってきている。
どうでも良いような事は平気で言えるのだ。「この食材はこうやって食べると美味しいよ」とか「週末に行った公園がすごく楽しかったんだけどね」とか「この漫画すっごく面白かったよ」とか。でも本当に大切な事となると、色々と悩んで口をつぐんでしまう事が多々ある。それは相手を尊重しているからでもあるし、それを口にすることで相手との関係が悪くなるのを避けようとしているからでもある。
思えば若い頃は恐れが無かった。たとえ相手が親しい友人であったとしても間違っていると思えば面と向かってズケズケ言っていた。その事で関係が悪くなって友人関係が終わってしまったこともあれば、むしろその事がキッカケでより一層信頼が深まったりもした。あの頃は平気だったのに、今はそれが出来なくなってきている。相手とちゃんと向き合って、ぶつかっていかなければ友人なんて出来るはずがない。口当たりの良い事だけを言い合っている相手は友人ではなく「知人」だと思う。
年と共に賢くなってきたとも言えるとし卑怯になったとも言える。生きる知恵と言えなくもないけれど、少し寂しい。
この年になると我が身の保身に走ってしまうのはある程度仕方がない事かも知れないけれど、それだけじゃ駄目だなぁ……と思う。大切な事は言難いけれど、どうしても言わなければならない場面では逃げずに言える人間になりたいと思う。相手が自分にとって大切な人であるならなおのこと…だ。理想の自分になるのは難しいけれど、開き直るのではなく、ちゃんと向き合っていこう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。
本
日のお弁当。テルテル坊主おにぎり(イカナゴ釘煮入)、ミートボール、ウィンナー、南瓜&人参煮物、ピーマンのオカカ炒め、黒豆、アメリカンチェリー&グレープフルーツ(別容器)。夫から「雪だるまおにぎりか?」と言われた。切ない(涙)