白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2004年06月12日(土) 理想の海水浴。

先日まで『火宅の人』壇一雄を読んでいたせいで海水浴に行きたくてたまらない。壇一雄は海水浴が大好きだったらしく、夏は子供達を連れて海水浴に出掛けるのを年中行事にしていたらしい。私はもう何年も海水浴などご無沙汰しているが、それでも泳ぐのは大好きだ。

明日にでも行きたいくらいの勢いだが、こればかりは実現できそうにない。31歳にもなると日焼けを警戒して、友人達は海水浴に付き合ってくれないし、そうかと言って1人で海水浴というのもあんまりだ。大抵のことは1人で出来るし、プールにだったら1人でも行けるが、1人で海水浴ってのは遠慮したい感じ。

なので理想の海水浴について語ってみることで欲求を昇華させようと思う。

海水浴に出掛けるならば……日帰りでもいいが出来ることなら1〜2泊したい。場所はマリンブルーの海が綺麗な南の島……ではなくて、海の水こそ綺麗で透明度は高いが、少しくすんだような深い色をした本州の海がいい。宿はもちろん民宿に限る。お洒落なリゾートホテルやペンションは不可。

民宿のご主人は本業が漁師。民宿を実質的に切り盛りしているのはお母さん。若夫婦と幼稚園くらいの子供が2人。宿についたら、とりあえず海へ。民宿の目の前が海なのだ。Vのあるところまで精力的に泳いでみたり、砂浜で遊んでみたり。目一杯泳いで宿に戻ったら、お母さんがスイカを用意して待っていてくれる。

夕食は新鮮なお刺身と、お母さんの作った郷土料理。もちろんビールをグビッっといく。夕食は早目に6時スタート。食事の後はテレビでも……と思いきや、チャンネルが少なくてツマラナイ。なので持参した花火セットを持って夜の海へ。花火で遊んだり、星空を見上げたり。イカ釣り船の明かりを遠くに見ながら、夜の海を満喫する。

再び宿に戻ると、夜釣りに行くという同宿のオヤヂから「一緒に夜釣りをしないか」と誘われるも、昼間に散々泳いでくたびれたおかげで夜釣りは断念して早めに就寝。水に入ると草臥れる。でも、それは心地良い疲れ……

そして翌日は……などと書きはじめると、どこまでも続いていきそうだ。それにしても書いたら欲求が昇華できるどころか、ますます行きたくなってしまった。『海猿』でも観に行って気を紛らわせるかな…などと思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年06月12日(木) まっとうな生活って……
2002年06月12日(水) 人の趣向。人の繋がり。

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