次々と書きたいことがあり過ぎて、娘の幼稚園の懇談会に行った時のことを書けていなかった。すっかり遅ればせだけど覚書。
懇談会はクラスの母親達が輪になって座り母親達の簡単な自己紹介の後で、担任から子どもたちの様子や今後の指導方針などを聞かされた。その後は質問タイム。年少の時の懇談会では初めての幼稚園生活に不安がいっぱいだったせいか、質問が殺到していた。お弁当こと、給食のこと、トイレのこと、着替えのこと。何しろ生まれ月によっては、ついこの間までオムツをはいていたような子さえいるのだから母親達が心配するのも無理はない。
ところが今年は2年目という事もあって、質問する人は非常に少なかった。私にいたっては特に質問することなど無かったし。そんな中でバンバン質問する母親って言うのは、俗にいう「モンスターペアレント」ってタイプの親なのだと思う。なんか、もぅ…色々と呆れた。
印象深かったのは「お弁当のデザートって必要ですか?」って質問。「息子はお弁当にはいつも果物を入れてくれと言うのだけれど、そんなことをしていたらキリがない。だいいちエスカレートして華美になっても困る」というもの。要するに「お弁当に果物は付けないようにして欲しい」って事らしい。担任の先生は「お弁当のデザートは個々のご家庭によって違います。ミニゼリーの方もいれば果物を少しの方もいます。ですが果物はお弁当のあとに食べさせることになっていますから果物を先に食べて肝心のお弁当が食べられない」なんて事はありせん」と華麗にスルー。質問した母親は納得出来ない様子だったし、しばらくゴニョゴニョしていたけれど、その問題は流されてしまった。
「お弁当に果物付けるのってそんなに負担? それくらい入れてあげたら良いのに」と思ってしまった。娘の幼稚園は新入園児が幼稚園に慣れるまでは毎日お弁当なのだけど、5月からはお弁当が2日。給食が2日。午前保育が1日。という設定になっている。1週間にたった2回しかないお弁当。果物を入れるのは費用がかかるだろうけれど、林檎1個、キーウィ1個、子どもの分だけ買っておけばすむ事ではないだろうか。
他にもキャラ弁について、指導についてと、書いていたらキリがないけれど「それはちょっと…」と思うような質問がいくつか出た。あれでは先生方も大変だろうとお察しする。しかし懇談会に出てくる親はまだマシなのかも知れない。そもそも懇談会に出ず何もかも丸投げの親だっているのだ。(そして、そんな親に限って、ささいな事で幼稚園にクレームの電話を入れたりする)。
自分が親になってみて、世の中にはビックリするような親が沢山いることに驚かされる。常識がなかったり、子どもに手をかけることを惜しんだり。子どもを育てる気がなければ産まなきゃいいのに…と思うのだけど、これがまたそういう人に限って子だくさんだったりする。
私の大好きな小説、有吉佐和子の『非色』の中の登場人物に黒人と結婚した貧しい女がいるのだけれど、彼女は自分の子のことを「今から腹の中へ押し込めるわけやなし、子どもだけが苦労の種や。放って逃げるわけにもいかんさかいなあ」と言いつつも、愛情深くたくましく子ども達を育てていく。「子どもは身ごもっちゃったら責任を持って育てなきゃいけない」って当たり前のことが当たり前でない人が多くなったような気がする。それとも昔から、そのテの親は実は多くて、今ほどスポットが当たっていなかっただけなのだろうか?
まぁ…なんにせよ娘を育てるようになって驚きの連続なのだけど、娘が小学校に進めばもっと驚くことがあるのだろう。私もいちいち驚いていないで、上手いことかわしていく術を身につけていかなければならないのだろうなぁ。私もやっと母親歴4年。まだまだ未熟者。色々学んでいかなきゃなぁ……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。