ご近所の方から国産の立派なブロッコリーを戴いた。
ブロッコリーを茹でていたら、不意に私が茹でたブロッコリーが好きだと言ってくれた人のことを思い出した。堅過ぎず、柔らか過ぎず丁度良い具合で茹でられている……と。しかし私は特別にロッコリーを茹でるのが得意と言う訳ではない。堅過ぎる時もあれば、柔らか過ぎる時もある。多分、その人が食べるブロッコリーを茹でる時は細心の注意を払っていたから、いつも丁度良い感じで茹であがっていたのだろう。言うなれば、その程度の仲だった…って事だ。もしもこれがどんなに好きな相手でも、心を許して気安い関係だったなら、そんな風にはならなかっただろう。もう2度と会うことはないだろう人なのだけど、幸せでいてくれたらなぁ……と思う。
人間関係って不思議だなぁ……と思う。突っ込んだ付き合いが出来る人と、そうでない人との違いって何なんだろう? あるいは付き合いが長続きする人としない人の違いって何なんだろう?
大人になると学生時代の時のような濃い人付き合いは出来なくなってくる。仕事だったり家庭の事情だったりして、そうそう自分の人付き合いにだけ時間を裂くことが出来ないから。それでも付き合いが続く人は続くものだし、短時間での会話やメールのやりとりでも深く心を通わせて親しくなることだって出来る。
年賀状が出揃うこの時期になると、自分の周囲の人間関係の変遷を思わずにはいられない。「あんなに親しかったのに、すっかり没交渉になってしまったなぁ」って人もいれば「いい関係になってきたなぁ」って人もいる。出来ることなら一度作った人間関係は大切にしたいと思うのだけど、途切れる時ってのは結構あっけなかったりもする。
昨夜は年賀状や住所録の整理をしたり寒中見舞いを作ったりした。年末年始は自分自身の人間関係を再確認する時期でもある。自分の今の立ち位置や、それまで歩いてきた道程を忘れないようにしなくては。
……などと、あれこれ書いていたらものすごい勢いで霙が降ってきた。どうりで寒い訳だ。今日は公園で遊んだけれど、明日はちょっと無理かも知れないなぁ。今夜は温かくして寝よう……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。