白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2006年01月05日(木) 犬来たる。

戌年五日。犬来たる。

昨年11月に15年連れ添った愛犬が死んで、犬の匂いに飢えていた我が家にトイプードルの男の子がやってきた。とても可愛い。まだ家に来たばかりなので、よく分からないが、かなりヘタレな性格らしい。小犬らしく好奇心旺盛なのだけど、ちょっと恐いと思ったりすると尻込みをして人の助けを乞うている。

私は無類の犬好きなので、なんだかんだ言っても小犬が来たらメロメロになってしまうだろうと思っていたが、案外そうでもなかった。もちろん可愛いと思うし、赤ちゃんってだけでも見飽きることはないのだけれど、なんかこぅ……夢中にはなりきれないようだ。あと1ヶ月ちょっとで家を出るので「どうせ長くは暮らせないし」みたいな思いがストッパーになっているのだろうか。

新しい仔が、乙女な母と愚弟の助けになってくれることを望む。

年明け5日ともなると年賀状もほぼ出揃った感がある。CADオペレーターの相棒と年賀状云々の話をしていてて、彼女から「昨年転勤になった仲の良い上司から年賀状が来なくて凹んだ」という話を聞かされた。言えば私達は、彼から別れ際に「年賀状出したいから住所を教えて」と言われて彼に住所を教えたようだが、私の方はそんなこと、すっかり忘れていた。

相棒は「どうしても、その場限りとか口先だけって付き合いが出来ない。年賀状をくれると言うのだから、くれるのだろうと真に受けてしまった。ましてや仲の良い人から、貰えないだなんてショックだ」と、本気で落ち込んでいた。私より4歳年上で、チャキチャキした相棒の以外な一面を初めて知った。

相棒は、なんて可愛らしい人なんだろう。

私は「表面だけの付き合いなんて、いらない」なんて豪語しながら、その場限りの付き合いや、口先だけ相手に合わせるなんて芸当も存外、平気だったりする。もちろん、自分の中での線引きはキッチリあって、好きな人や大切な人以外の人に対して、積極的に働きかけるほどマメな人間ではないけれど。

大人になると多かれ少なかれ、小ズルイ処世術を身につけていくものだと思っていたが、相棒のように生きている人もいるんだなぁ。相棒を見直した。こういうのって、なかなか難しい。人と真っ直ぐに向き合っていくって、けっこう労力がいるものなぁ。面倒臭いことだけど、放擲するのは勿体無い。

犬の話と年賀状の話……すっかり散漫になってしまった。いまいち切れが良くないけれど、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2004年01月05日(月) 嗜好品
2003年01月05日(日) いよいよ初出勤です。
2002年01月05日(土) 新年の憂鬱。気休めなんていらない。

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