白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2010年06月01日(火) やぎさんゆうびん

娘は最近、自分宛の「お手紙」が欲しくてたまらないらしい。

お手紙ブームのキッカケは幼児番組で放送されていた『やぎさんゆうびん』の歌。「♪白やぎさんからお手紙ついた」ってアレだ。あの歌の何が娘の心を鷲掴んだのかは謎なのだけど、娘は「食べちゃったらオカシイ〜」と感想を言いながらゲラゲラ笑う。絵本が好きなこともあって、ここのところ文字に興味を持っていて、ひらがなを覚えつつあるので(と言っても自分の名前程度だけど)自分宛のお手紙を読みたくてたまらないようだ。毎日、郵便屋さんが来て自分宛のお手紙が無いと知ると「Yのお手紙は無かったね…」とガッカリしている。

仕方が無いので私や夫がお手紙を書いている。夫は仕事の関係でごく稀に休日や早朝に出勤することがあり、娘に会わないまま家を出ることがある。そんな時、夫は画用紙に大きな文字で娘にお手紙を書き、卓袱台の上に置いていってくれる。娘は大好きなお父さんに会えなくてガッカリするのだけれど、自分宛のお手紙を見つけると、それだけでご機嫌になってくれるので、その時ばかりは助かっている。

娘のお手紙ブームは一時の物だと思うのだけど、可愛いらしいと思うと同時に「その趣味はなかなかイバラ道ですぞ……」と突っ込んでしまいたい衝動に駆られる。

自分宛のお手紙って大人の私でさえ滅多に貰うことが無い。家のポストには毎日何某かの物が入っているけれど、チラシかダイレクトメールくらいのものだ。そう言う私自身、お手紙なんて滅多に書かないし、それゆえに貰うこともないのだけれど。

まぁ…でも、お手紙っていいものだ。

手紙を書き終えて封をする時、私はきまって「この中に私も入って会いにいきたい…」って思ってしまう。あの気持ちは手紙を書いた時だけのものだ。メールを送信する時は、たとえ長文メールであってもそこまで思わないもの。

娘を見ていると久しぶりに手紙が書きたくなってしまった。たまにはペンを取ってみるかなぁ……って、そもそも適当な便箋はあったかな? などと思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2009年06月01日(月) 立ち乗り
2007年06月01日(金) ハウスのプリン
2006年06月01日(木) 瓶詰め浪漫
2004年06月01日(火) 椿油。
2003年06月01日(日) 帰還報告&ウナギ報告
2002年06月01日(土) カンパネルラの思い出

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