白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2006年06月01日(木) 瓶詰め浪漫

八百屋の店先に青梅が並び始めた。

実家にいた頃は毎年とは言わないまでも、ちょいちょい梅酒を漬けていた。今年はどうしようかなぁ……と1人でつらつら思っていたら、梅酒好きの夫が「梅酒漬けられるの? だったら漬けてよ」と乗り気のご様子。梅酒の一瓶や二瓶お安い御用だ! とて週末あたりに梅酒を漬けようと思っている。

ぢつは密かに梅干にも着手したいと思っていたのだが、そのことを夫に言うと「梅干はそれほど食べないからなぁ」と却下されてしまった。実際、2人とも梅干は好きだが、一瓶漬けて食べきるほど好きかと言うと、それほどでも無いのだ。夫の意見はもっともだけど、ほんの少しガッカリした。

「食べ物を瓶に漬ける」って、ロマン溢れる行為だと思う。

「瓶詰め」という言葉には、なんとなく淫靡な感じがしなくもない。手間暇をかけて「漬けた」後は、しばらくの間、冷暗所に置きっぱなしにしておく……ってシュチュエーションにもそそられる。実際に瓶詰めにするのは、梅だったりラッキョウだったり、季節の果物だったりする訳だけど、その時の気持ちやなんかも漬け込まれてしまうような、そんな気がする。『智恵子抄』に亡き妻、智恵子が作った梅酒の詩が思い出されたりして。

季節の食べ物ってのは「その時」にしか出回らない。ほぼ同時に日本中のご家庭のそここで、同じ食材が瓶に漬けられていくんだなぁ……なんてことを考えると不思議な気分になってしまう。

週末は良い梅を探しウロウロするかなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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