この3連休は夫の実家のお墓参りに行ったり、夫の携帯電話が壊れて買いに行ったり、家の片付けをして不用品をリサイクルショップへ持って行ったり……と、豪華イベントは無かったものの地味に盛り沢山な感じだった。
なんだかんだと楽しく過ごしたのだけど特に印象的だったのは夫の携帯電話を買いに行った日のこと。
携帯電話は難波へ買いに行った。あえて難波という場所を選んだ理由は、府立体育館で大相撲の春場所が開催されているから。2歳にしてガッツリ体育会系の娘はスポーツをこよなく愛していて、サッカーも野球も大好き。相撲にも興味があるらしく、スポーツニュースで大相撲の映像が映ると「どすこい始まった…」と熱心に見入るし、テレビで「おすもうさん」が登場するとご機嫌になる。なので、娘に「本物のおすもうさん」を身近に見せてあげたかったのだ。
連休2日目。1番の目的である携帯電話の購入はサッっと済ませて、府立体育館の近くにある中華料理店で昼食をとることにした。最近は娘を連れての外食も随分と楽になった。娘はと私は天津飯とスープ。夫は炒飯とスープ。楽しく食事をしていたら、私達のテーブルの後ろに「おすもうさん」御一行が。娘が喜んだのは言うまでもない。「騒がれるとマズイなぁ…」と心配していたのだけど、娘は案外大人しくてくれていて、店を出てから「おすもうさん、ご飯食べてたね」と、しきりに話していた。
そして府立体育館へ。娘は「おすもうさん」の姿を確認するや否や「おすもうさぁ〜ん」と猛ダッシュ。大好きなおすもうさんを間近で見ただけではなく、握手までしてもらって、ご満悦だった。ちなみに娘にはまだご贔屓の人はおらず、府立体育館から出てきたピンク色の着物を着ていた関取さんがとても気に入ったらしく、後を追いかけてタクシーで去っていくのを手を振って見送った。関取さんが窓を開けて手を振ってくれたので「おすもうさん…いっちゃった。バイバイしてくれた…」と、恋する乙女のような表情を浮かべてウットリとしていた。
娘の喜ぶ顔を見ることが出来て、私も嬉しかった訳だが「おすもうさん」の人気っぷりを目の当たりにして「朝青龍じゃなくても、相撲取りの人が天狗になっちゃうのは無理もないなぁ……」なんて事を思った。私は今まで知らなかったけれど、相撲取りの人って、そこにいるだけでチヤホヤされるものなのだなぁ。名前を知らないレベルの人でも「一緒に写真撮ってください」とか「子供を抱っこしてやってください」と言われるのだ。20歳やそこらで子供からお年寄りまで多彩な人からチヤホヤされちゃったら「自分って偉いかも」と勘違いしちゃうのも無理はない。
もっとも、それだけに相撲の世界には厳しいルールがあるのだろうし、天狗になることなく頑張れる人は人格的にも素晴らしく成長していくのだろう。娘のおかげで、今まで興味の無かった世界をチラリとでも垣間見ることが出来て良かったと思う。知らない世界を知ることは、よく知っている世界をより深く追求するのと匹敵するくらい面白い。
娘の相撲熱がいつまで続くかは分からないけれど、もしも娘が程度じっと座って相撲観戦出来る年頃まで、熱が冷めていなかったら1度生で相撲観戦させてあげたいなぁ……なんてことを思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。