家族全員が風邪に見舞われたため、お正月からずっと引き籠り生活を続けていたのだけれど、だからって毎日陰気に暮らしていたかと言うと、そうでもない。
「外遊び命! お散歩万歳!」の2歳児をずっと家に閉じ込めておくなんて大変だろうと憂鬱になっていたのだけれど、娘自身体調が万全ではなかったため「風邪が治るまでお家で遊ぼうね」と言い聞かせたら、案外素直に受け入れてくれて、新しい室内遊びの開発に余念がなかった。
中でも熱心だったのが、折り紙や紙粘土で工作をしたり、水薬の空き瓶に小豆を入れて玩具を作ったり…といった「作り物」の製作と「おままごと」だった。
実は娘のおとし玉にお金ではなく「ままごとキッチン」をお正月にプレゼントしていたのだ。木製キッチンがオークションで安く手に入って、お正月早々届いたのだけど、それ以降娘はすっかり「ままごと」に夢中なのだ。そのうえ、年末に私の友人が娘に「フェルトで作った手作りオカズのギッシリ詰まったお弁当箱」をプレゼントしてくれたので、娘のままごと遊びは唐突にグレードアップ。キッチンでお料理をして、お弁当を作り「ピクニックごっこ」をするのが、今1番熱い遊びだったりする。床に膝かけを敷いて、ぬいぐるみやお人形を並べて(もちろん私も娘も参加する)ピクニックをして遊ぶのだ。
そして、なんと……それが昂じて、ある日など昼食にお弁当を作り、水筒にお茶を入れ、居間にシート代わりのタオルケットを敷いて「おうちピクニック」を開催した。事情を知らない人が見たら異様な光景だったと思うけれど、私も夫も本気で楽しかった。
引き籠り生活はしんどかった(しかも私はまだ治ってないし)けれど、娘の成長には良かったように思う。性別の分からない「赤ちゃん」だった娘が、この冬、いきなり「女の子」になった。娘の急激な「女子化」は我が子ながら驚かされる。娘自慢の親馬鹿話を書き出したら、それこそキリが無いのでこの辺にしておくけれど、体調不良の思考力低下も相まって私の頭の中は、娘可愛さのあまり、いささかお花畑化している。
……などと楽しげな話を書いてみたけれど、引き籠り期間はもちろん楽しい事よりも、そうで無い事の方が多かった訳で、気が向いたら「しんどかったこと」も書いておきたいと思う。続きは追々と……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。
娘のキッチンと自慢のお弁当箱。私の子供の頃にも、こんなキッチンがあれば夢中になっていただろうなぁ…と、ちょっぴり娘を羨ましく思ったりします。