白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2009年12月15日(火) 石焼き芋。

娘は今日、生まれて初めて焼き芋を食べた。

今日は午後から散歩がてら実家へ行った。我が家と実家は大人の足で歩いて10分くらいの距離。娘が歩くと40分かかる。実家が近いと「実家にベッタリになっちゃうでしょ?」と言われるけれど、案外そうでもなくて、今日は実家の母から娘と遊びに来て欲しいと遠巻きに言われたので、娘に「おばあちゃんちへ行こうよ。途中で大根を見たりしたら楽しいよ」などと誘導して連れて行った。

実家に着くとタイミング良く石焼き芋屋さんを売る軽トラックがやってきた。娘は以前から「石焼き芋」に憧れていたので「買う〜」と大喜び。丁度オヤツの時間でもあったので、大きなのを1本買って、女3代で焼き芋を楽しんだ。

実は私……大人になるまで焼き芋が苦手だった。

味自体は嫌いではなかったのだけど、喉にひっかかる感じが苦手だったのだ。食道が細かったせいか、焼き芋だけでなく卵の黄身とか、パンとか「喉の通りが悪いもの」はまずまず苦手で、子供の頃は食事の時間が苦痛だった。今にして思えば、負けん気は人一倍強くいくせに、肝心のところは線の細い幼児だった。食べることが好きになったのは、かなり大きくなってからのこと。「喉の通りが悪いもの」については、大人になるまで苦手で、今でもビスケットやパウンドケーキのような「飲み物がないと食べにくい物」は、ちょっと苦手だったりする。

そんな経験があるので2歳の娘に焼き芋は無理じゃないかなぁ……と思っていたら、娘は大喜びで焼き芋を食べていた。私と娘とは違う人間で、しかも好みの傾向は違っているってことを、しみじみと感じた。食べることと、健康面に関して娘はとても頼もしい。そこのところは自分に似なかったことを感謝せずにはいられない。

……とまぁ、そんな話はさておいて。今では私も焼き芋を美味しいと思って食べられるようになっている。今年はじめて食べた焼き芋はとても美味しかった。石焼き芋って、どうしてあんなに美味しいのだろうなぁ。家で煮たり焼いたりするお芋とは、また違った美味しさがある。寒い冬は苦手だけれど、冬の食べ物はけっこう好きだ。心身共に温まる気がする。

今日は昨日よりも寒かった。天気予報では、大阪でもこの1週間で最低気温が0度になる日があるとのこと。今年は秋が長く感じられたけれど、もう本格的に冬がやってきたのだなぁ。石焼き芋に冬の到来を感じてみたところで、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2007年12月15日(土) 空が広く見える場所
2006年12月15日(金) 浮気と本気
2005年12月15日(木) フナたちの冬
2004年12月15日(水) 輪廻転生ネタ
2001年12月15日(土) その名は「トトロ」

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