白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2007年12月15日(土) 空が広く見える場所

夫、出勤の土曜日。今日は愚弟が休みなので実家へはのんびり出勤。時間に余裕があるなぁ…とて、娘をベビーカーに乗せて遠くのスーパーへ行ってみた。

今日は風が強くて少し寒かったけれど気持ちの良い天気。天気が良いってだけで歩いていても気持ちが晴れる。娘は生後2ヶ月を過ぎたので、少しずつお出掛けの距離を伸ばしている。遠くのスーパーへは初めて行くのだけど、私は自宅からそのスーパーへの道中が気に入っていて、この日をとても楽しみにしていた。

そのスーパーに行く途中には空が広く見える場所があるのだ。

周囲は高い団地があって窮屈なのだけど、団地群の外れにテニスコートと変電所があり、そこは高圧線の鉄塔はあるけれど高い建物が無いため、空に向かって大きな空間がスポッっと出来ていて、空を広く感じることが出来るのだ。

電線越しに見える冬空は青く澄んで気持ちが良かった。

娘には広い空を…広い世界を見て欲しいと思う。広い世界を見て飛んで行ってしまうのも良し。広い世界を見てなお、生まれた場所で生きるのも良し。

私は生まれ育った場所に骨を埋めることになるとは、みじんも思っていなかった。残念ながら飛び立ちたい時分、家族を助けなければならない状況にあったため、自由にする事が出来なかったのだけど、それについて後悔はしていない。あれは私の意志だったし、あの時、何もかも捨てて飛んで行ってしまっていたら、きっと後悔していたと思うから。

私は生まれ育った場所で新しい家庭を築いて、生まれ育った場所で死んでいくのだと思うけれど、それはそれで満足
している。それだけに娘には自由にさせてあげたいなぁ…と思うのだ。娘が成人するまでは、夫と2人、元気に生きていなくては。空が広く見える場所を歩きながら、そんなことを思った。

今はまだ私の手の届く範囲の世界しか知らない娘も、そう遠くない未来、広い世界を知るのだと思うと少し不思議な気がする。娘の未来が明るいものでありますように……と願いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2006年12月15日(金) 浮気と本気
2005年12月15日(木) フナたちの冬
2004年12月15日(水) 輪廻転生ネタ
2001年12月15日(土) その名は「トトロ」

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