白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2009年09月26日(土) それもまた必要なのでは…

夕方、娘と公園で遊んでいたら不意に寂しさが込み上げてきた。

私に娘も夫もいる。それなのに寂しいと感じてしまうのだから不思議なものだ。独身の頃は「結婚して自分の家族が出来たら寂しさなんて感じないだろうなぁ」と思っていたのだけれど、そんな単純なものでは無いらしい。ふと藤原定家の歌を思い出してしまった。

見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ

彼も言い知れぬ寂しさを感じてこの歌を詠んだのだろうか。今日、私がいた公園はそんなに寂しい風景ではなかったのだけど。「秋」とか「夕暮れ時」とかって、理屈抜きで人を寂しくさせてしまうものなのだろう。

最近はプラス思考ブームと言うか、マイナス思考はダメな物…とする傾向が強いけれど「寂しい」とか「哀しい」とか言う負の感情もまた自分を構成している要素なのだと思うと、それはそれで必要なのではないかと思ったりもする。

今日の夕食はグラタンにした。ジャガイモとサツマイモを半分ずつ混ぜたポテトグラタン。人参とシーチキンとワカメの和え物に、小松菜やキノコをたっぷり入れた野菜スープ。白銀週間明けから夫は毎日帰りが遅い(しかも今日も出勤している)ので、せめて夕食は美味しいものを…と、いつもより丁寧に作ってみた。そのせいか、いつもより美味しく出来たように思う。

今年の夏は「夏らしい日」が少なかったけれど、その分を取り返すつもりなのかなかなか涼しくならない。大阪は今日も3O度超え。来週あたりから涼しくなるとのことだけど、どうなのだろう。

そろそろPCを落として夫が帰宅するまで図書館で借りた『1Q84』を読み切ってしまおう。週末のうちに感想をまとめたいのだけどなぁ……なんて事を思いつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2008年09月26日(金) 授産施設の運営
2007年09月26日(水) お月見
2006年09月26日(火) 計画性の無いパッション
2005年09月26日(月) おてがみ
2003年09月26日(金) 命の終わりの不自由さ
2002年09月26日(木) ささくれ。

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