最近、娘はお人形遊びにハマっている。
娘はお盆休みに祖母から生まれてはじめてお人形を買ってもらった。娘はクマのぬいぐるみが大好きで、ままごとセットを使ったお世話をするようになったので、2歳のお誕生日あたりにお人形を買おうかと思っていたのだけれど孫に玩具を買いたくて仕方がない「おばあちゃん」が我慢しきれずに買ってくれた。
娘が買ってもらったのは抱っこ人形の「ぽぽちゃん」。幼児向けの抱っこ人形では「めめちゃん」と「ぽぽちゃん」が2大人気商品らしく「めめちゃん」はリカちゃんのように手描きの目だが、「ぽぽちゃん」は目玉が入っていて寝かせると瞼が閉じるタイプ。子供によっては、ちょっとリアルな「ぽぽちゃん」を嫌がる子もいるらしいが、娘は「めめちゃん」よりも「ぽぽちゃん」の方が気に入ったようなので「ぽぽちゃん」を買うことにした。
娘はすっかりお母さん気分になっているらしく「ぽぽちゃんのお母さん」と呼ぶと「は〜い」と手を上げて返事をする。付属の哺乳瓶でミルクを飲ませたり、ままごとセットでご飯を食べさせたり、お布団に寝かせつけたりとお世話に余念がない。もっとも、娘は自らぽぽちゃんのミルクを咥えてみたり、ぽぽちゃんを抱っこしながら自分も抱っこしてもらいたがったりする甘えん坊のお母さんだ。
自分よりも小さい存在の世話をしたい…ってのは女性の本能なのだろうか。それとも、自分が日頃してもらっているお母さんの真似をしたいだけなのだろうか。娘がお人形遊びをしている姿を見ていて、つくづく不思議に思ったりする。まぁ、キッカケはともかく不器用ながらもお人形のお世話にいそしんでいる娘の姿の可愛らしさはたまらない物がある。まぁ、これは親馬鹿フィルターの成せる技なのだろうけれど。
私も子供の頃、お人形遊びが大好きだった。話しかけたり、お人形の世界の物語を作ったり。子供には単に遊ぶだけでない、自分にとって大切な友達とも言える「特別な玩具」が存在する。娘にとってお人形が特別な玩具になるかどうかは分からないけれど、娘の世界が少し広がった事は間違いない。
娘の遊ぶ姿を見ながら、私にとって特別な玩具だったお人形のことを思い出したりした。その思い出は日に焼けた畳のような懐かしい匂いがした。
もしかしたら、すぐに飽きてしまうかも知れないけれど、しばらくは娘がお人形遊びをする姿を楽しむことが出来そうだ。もしも娘がお人形遊びに飽きないようなら、お人形遊びの小物を少しずつ揃えてあげたいなぁ……なんて事を思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。