お盆休み中に家族でプリクラを撮った。
プリクラなんて夫と付き合っていた頃に撮ったきりだ。あの時は「たぶん、これは私の人生最後のプリクラになるのだろうな」と思ったものだ。家族が増えて、再び撮るようになるだなんてあの頃は思ってもみなかった。
プリクラを撮ったのはお盆休み最終日。最終日は遠出をせず自宅周辺で過ごすことにしていたのだけど、何もしないのでは寂しいからと家族でボーリングに出掛けた。徒歩圏内にあるボーリング場は最新設備を搭載している今風のボーリング場ではなく、鄙びた雰囲気の漂う田舎のボーリング場だ。夫がプレイしている間は私が娘を抱き、私がプレイしている間は夫が娘を抱き…という具合で、軽く1ゲームを楽しんだ。
ボーリング場には、こじんまりとしたゲームコーナーがあり、比較的新しいゲームやプリクラの機械が置いてあった。夫は娘を抱いて『電車でGO』的なゲームをした。私は…と言うと、ゲームセンターのゲームには興味が無いので「プリクラを撮らない?」と提案してみた。
わずか3年ほどの間のプリクラの進化に私達夫婦は目を瞠った。写真マジック(加工込み)で吃驚するほど綺麗に取れるのだ。その上、シールだけでなく作ったデータを携帯に転送出来ちっゃたりする。あまりにも綺麗に撮れていたので、私は思わず呟いてしまった。
あぁ…ヤバい…写真テロをしたくなってきた……
「写真テロ」とは、私達夫婦の間で、ひとさまの携帯に写真を送りつけることを差す。子供の写真なんて自分達夫婦か身内が見れば可愛いだろうけれど、他人が見たって可愛くもなんとも無い。それゆえに、出来るだけそういう事はしないように心掛けているのだけれど、ごくまれにやってしまうことがある。
そして私はどうしても我慢する事が出来ずに、親子3人で撮ったプリクラデータを、身内(弟と義姉)と「たまには子供の写真を送ってね」と言ってくれている数人の友人に写真テロを実行してしまった。
とんだ親馬鹿だと思う。
「写真テロしてもいいよ」って人がいたら、私はもっと多くの人にプリクラを送り付けちっゃていたかも知れない。「自分達が写った写真を人に送りつけるなんて、どんだけナルシストだよ?」と自らに突っ込みつつ、今後も機会があれば家族でプリクラを撮ってしまいそうな予感を感じつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。