白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2009年08月08日(土) 子供カレーの思い出

今日は市が主宰する子育てイベントに参加してきた。

未就学児を対象にした室内イベントで、スタッフが手作りした夜店っぽいゲームがあったり、玩具を手造りしたり、紙芝居やパネルシアターがあったり。同じ年頃の子供がたくさんいたので娘は大喜びで遊んでいた。この時期、子供を室内で遊ばせることの出来るイベントはつくづくありがたい。

イベントの最後はカレーライスがふるまわれた。大人も子供も同じ味のカレーライス。遠い昔…子供会のカレーライス大会だの、小学校の飯盒炊爨などでふるまわれた「子供カレー」だった。小さい子供が多いので具材は一般的なカレーよりもずっと小さく刻まれてあって、お肉も角切りできなく柔らかい薄切りだった。たぶん、バーモントカレーの甘口ではなかったかと思う。ものすごく美味しいとか、そういう物ではなかったけれど、懐かしさも込みでやたら美味しく感じられた。

カレーイベントと言えば、和歌山のカレー事件をきっかけに、廃止してしまったところが多いように思う。私が子供の頃にあった子供会のカレーイベントも、あの事件をキッカケに無くなってしまった。あの事件が無かったとしても、子供の数が減少している今、子供会の存続自体が難しくなっていたり、家族の形態が変わってきたことで、保護者が前に出て動かなければならないようなイベントをするのは難しい時代なのかも知れない。

自分の家以外の場所で食べる「子供カレー」はやたらと美味しい。

自分ちの味付けではないカレー。ちょっと煮込みが足りなくたって、家族以外の人…友達と食べるカレーの味は格別じゃないかと思う。もしかしたら私が美味しかったと記憶している子供カレーは、友達やあるいは地域の大人達とのコミュニケーションが楽しかったというベースがあってこその物なのかも知れないなぁ……なんてことを、ふと思った。

今日は娘を夏らしいイベントに連れて行くことが出来て良かった。出来ることなら娘には、これから先も「子供カレー」の思い出を作ってあげたいと思う。あの味は家では決して味わうことが出来ない特別な味。だからこそ「思い出」になり得るのだろう。子供の頃の記憶を懐かしく思い出したりしつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


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