日曜日は弟の誕生日プレゼントを買いに家族で街に出掛けた。
ここのところ、ずっとピクニック続きで人の多い都会に出るのは久し振り。電車に揺られている間から娘は1人で張り切っていた。私も夫も人混みが好きじゃないので、どうしてもアウトドアと言うか呑気な田舎遊びが多いのだけど、たまには娘を刺激的な場所に連れ出すのも必要なのだなぁ……なんてことを思ったりした。
弟のプレゼントを買い、昼食を取り、ひとまずの目的を済ませて「どこへ行こうか?」となった時、私も夫も人混みに辟易していたので、人を混みを避けて
四天王寺へ行くことにした。四天王寺は大阪市内にある聖徳太子が建てた大きなお寺。赤い五重塔や、たくさん亀がいる亀の池なんかがある。お彼岸やお盆、あるいは特別な行事がある時はけっこう賑やかなのだけど、それ以外の日はのんびりとした佇まいを見せている。
実は私。学生時代に四天王寺で、お彼岸の時期にお線香と?燭を売るアルバイトをしたことがある。
お寺から支給される紺色の上っ張りを着て、首から輪袈裟を下げ「よぅ、お参りぃ」と言って、お線香と?燭を売っていた。お客様はほとんどが年配の方で、まったりとして良いアルバイトだった。つい、この間のことのように思えるけれど、もう15年も前のことだ。
四天王寺は予想通りのんびりしていて、夫に「ここでお線香を売っていたよ」とお堂を案内して歩いた。亀の池で亀を見たり。大きな楠の木の下で鳩を見たり。娘は人を恐れぬ鳩の大群に大喜びだった。お寺の鳩ってのは、どこもずうずうしくて逞しい。
四天王寺を出て、マクドナルドでソフトクリームを食べて帰宅した。自分の思い出の場所を家族で訪ねるって、いいものだなぁ。娘は将来、どんなアルバイトをするのだろう。学生時代のアルバイトって「就職」とは違って、ちょっと浮足立ったような楽しさがあったように思う。なんだか、ちょっと懐かしいような、甘酸っぱいような。
少し暑くてくたびれたけれど良い休日だった。たまには学生時代の思い出に浸るのも悪くないなぁ……なんて思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。