白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2008年06月17日(火) 思い出の場所を訪ねる

日曜日は弟の誕生日プレゼントを買いに家族で街に出掛けた。

ここのところ、ずっとピクニック続きで人の多い都会に出るのは久し振り。電車に揺られている間から娘は1人で張り切っていた。私も夫も人混みが好きじゃないので、どうしてもアウトドアと言うか呑気な田舎遊びが多いのだけど、たまには娘を刺激的な場所に連れ出すのも必要なのだなぁ……なんてことを思ったりした。

弟のプレゼントを買い、昼食を取り、ひとまずの目的を済ませて「どこへ行こうか?」となった時、私も夫も人混みに辟易していたので、人を混みを避けて四天王寺へ行くことにした。四天王寺は大阪市内にある聖徳太子が建てた大きなお寺。赤い五重塔や、たくさん亀がいる亀の池なんかがある。お彼岸やお盆、あるいは特別な行事がある時はけっこう賑やかなのだけど、それ以外の日はのんびりとした佇まいを見せている。

実は私。学生時代に四天王寺で、お彼岸の時期にお線香と?燭を売るアルバイトをしたことがある。

お寺から支給される紺色の上っ張りを着て、首から輪袈裟を下げ「よぅ、お参りぃ」と言って、お線香と?燭を売っていた。お客様はほとんどが年配の方で、まったりとして良いアルバイトだった。つい、この間のことのように思えるけれど、もう15年も前のことだ。

四天王寺は予想通りのんびりしていて、夫に「ここでお線香を売っていたよ」とお堂を案内して歩いた。亀の池で亀を見たり。大きな楠の木の下で鳩を見たり。娘は人を恐れぬ鳩の大群に大喜びだった。お寺の鳩ってのは、どこもずうずうしくて逞しい。

四天王寺を出て、マクドナルドでソフトクリームを食べて帰宅した。自分の思い出の場所を家族で訪ねるって、いいものだなぁ。娘は将来、どんなアルバイトをするのだろう。学生時代のアルバイトって「就職」とは違って、ちょっと浮足立ったような楽しさがあったように思う。なんだか、ちょっと懐かしいような、甘酸っぱいような。

少し暑くてくたびれたけれど良い休日だった。たまには学生時代の思い出に浸るのも悪くないなぁ……なんて思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2007年06月17日(日) 昼鍋の集い
2006年06月17日(土) 雨の休息。
2005年06月17日(金) お疲れな人々
2004年06月17日(木) 無防備な足元。
2003年06月17日(火) 同人ゲーム考
2002年06月17日(月) 2人の共同作業♪

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