インフルエンザの国内感染者がまた増えた。 豚インフルエンザウィルスは、現在のところ弱毒性であるが、変化の可能性が高く用心が必要、とのこと。
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「インフルエンザに感染したとして「薬は嫌です」なんていったら怒られるかね」 「まあ当たり前だね」 「漢方にして下さいと言っても駄目かね」 「まあタミフルだね」
朝っぱらから、馬鹿な会話を交わす。
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私は−病院や薬が苦手な者の直感として−、騒ぎが怖くて病院に行かれない潜在感染者がいるに違いない、と思うのである。
怖い服を着た人に囲まれ、自分の身体に関する意思決定権は奪われ、ともかく拡大を防がねばという使命感と緊張感の入り混じった処置を否応なしに受け、24時間監視測定の対象にされるのである。
発熱は何度も経験しているが、そんな目にあうのは未経験である。 身体は回復したとしても、他の病気になるか、少なくともその後の人生を何事もなかったようには生きていかれない、そんな副作用を感じる。
正直言って私には、インフルエンザに罹患するより恐ろしいことである。
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世間一般にはまた、社会的な不安も大きいだろう。 会社ではあの人を営業によこさないでくれと言われるかもしれないし、果てには仕事を失うかもしれない。
だから、そういう訳で、なんだか高熱が出て怖いけどこのまま寝ていよう、という人がいるんじゃないかと思うのである。
2007年05月22日(火) 2006年05月22日(月) 全天候型人生を迎える日 2005年05月22日(日) 金網デスマッチ 2004年05月22日(土) 個人主義
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