ひと月に、 一度の輪廻を繰り返す。
其の、 定め故に。
表裏の、 其の裏側に在って。
表の様な、 強さを纏い輝く故に。
重ねられる姿は。
委ねられる想いは。
数多に、 在るのだけれど。
月は。
其の、 一つ一つに。
如何様に、 応えるのだろうか。
其れとも。
飽く迄、 其の光は見上げる者の投影で。
与り知らぬと、 言うのだろうか。
戻れる命が在れば。
途絶える命の在ろう事は、 摂理で。
数多に在る個の、 其れ其れに。
過ぎないけれど。
三日月にも満たぬ、 細く、 細く、 輝き始めた月を。
幾ら、 ながめても。
視得ぬ相手では無く、 自身に宿る想いしか復らぬのは。
ながめかたが悪いんだろうな、 きっと。
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