闘いか、 緩和か。
其の双方を見越して、 探るのか。
幾つも、 幾つも、 分岐が在って。
幾つかの因を基に選ばれた、 其の一つの枝が。
幾重にも、 幾重にも、 添え木を添えて護られるから。
添え木と、 添え木と、 其の間の想いには。
其れなりの役割が、 付与されるのだ。
其れ故に。
唯。
知らねばならぬ事を、 知りたいと。
そう希っただけなのに。
蓋をして、 蓋をして。
「だったら身内登録させてよ。」 「面会させてよ。」 「医者とも支援者とも話しをさせて。」 「何が出来て何が必要か聞いたり質問させてよ。」
其れでも、 零し出して了った自身の、 一つの想いが。
「私の安定って部分が失われるからNGだけど。」 「それでもって言うんだったら登録してくれるらしいです。」 「私は登録したくないです。」
あの子の。
一つの想いを、 炙り出す。
総てを拒絶して。
総ての退路を断って。
初めて、 自身を維持し得ると言うのなら。
こうして、 日々、 電信が行き交う事ですら。
或いは、 望ましくは無いのだろうか。
傍にも寄れず。
誰にも聞けず。
未だ知らぬ何かだけが。
もう一つ、 もう一つ、 増えて行くんだね。
---------- References Jul.18 2016, 「今日は何方を向いて居ますか」 Jan.03 2016, 「愛は死に至らしめる事でしょうか」
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