其れが、 何らかの兆候では無いのかと。
疑念に、 囚われ続けて了う。
身体が、 何か訴える度に。
あの子が、 厠へ籠もる度に。
良からぬ重いが、 鎌首を擡げて此の身に巣喰う。
其れが、 過ぎたる想いで。
きっと、 想いを遠避ける切っ掛けにすら、 為り兼ねないと。
薄々、 気付いて居ながら
聞かされて居ない、 闘いの日々。
無論。
其れは、 自身で総てを背負う気概の証で。
あの子の、 拠って立つ自尊心の源泉でしか、 無いのだけれど。
経過も。
部分寛解の、 其の、 部分に含められた要素も。
未だ教えて貰えては居ないから。
五年。
定義からすれば、 そろそろ、 其の刻を迎えるのだけれど。
付き纏う怖さに負け。
「そろそろ五年になるの?」
其の一言を、 口に出来ずに。
今日も遣り過ごす。
---------- References Dec.25 2017, 「信じたい故の予防線でしょうか」 Dec.24 2017, 「聖夜の贈り物は本物でしょうか」 Sep.14 2017, 「姿を消しただけなのでしょうか」
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