雲間の朝日に想うこと


< 不可思議なのは何れでしょうか >


其れが、
人知の及ばぬ事で。

其れが、
突飛で在る事は。


否定出来ないのだけれど。





他方で。

其れが、
想像の範疇を逸脱するかと問えば。


然程、
特異な事柄では無くて。

意外に、
自然な成り行きなのかも知れないのだ。













其れよりも。




想像も、
説明も付かず。

人知も、
理解も超え。

突飛で、
不審な、
其の存在こそ。


不可思議に他ならない。















珈琲を飲みながら。


 「不思議じゃないと?」


ふと、
あの子は言の葉を零すけれど。















 「不思議じゃないと?」

 「何が?」

 「二十年近く経ってさ。」

 「こうやって一緒に居る事?」

 「そう。」

 「そうか?」













俺にとって不可思議なのは、
今の刻では無くて。







残り数ヶ月と告げられ、
何度も、
何度も、
川を渡り掛けた上で。

今、
平然と眼前に在る其の、
身体なんだよ。






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References
 Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」
 Dec.24 2017, 「聖夜の贈り物は本物でしょうか」







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2018年03月28日(水)


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History
2008年03月28日(金) 咲けぬ刻を羨んだのでしょうか
2006年03月28日(火) 踊る阿呆が損したのでしょうか
2004年03月28日(日) 聞き上手でしたか
2001年03月28日(水) 離れても想いがありますか





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