残された時間の中で、 何を為せるのか。
或いは、 残された時間の中に、 何を贈れるのか。
幾度、 想いを廻らせても。
留まらず、 廻り続けるのだけれど。
其れは。
其の先が魅せる幻影に、 過ぎなくて。
其処に、 限りを附した刻に。
きっと、 霧散して終うのだろう。
何かを、 求める訳でも無く。
「小坊主ちゃんが私に対して出来ることは。」 「心配かけるような時間を過ごさず。」 「独りでも強く生きること。」
あの子は、 必死に想いを突き放す。
「やり残したことは沢山あるけれど。」 「それは過ぎてしまった時間だから。」
あの子には。
残した時間を、 必死に想う事よりも。
遺す時間を想う事の方が。
確かに、 価値が在るけれど。
---------- References Mar.13 2017, 「平行線と言うのでしょうか」 Oct.25 2014, 「細糸を頼む覚悟が保てますか」 Sep.16 2014, 「覚悟の意味を受け入れられますか」 Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
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